2013/11/08
震災後の福島を舞台に家族再生が描かれた、松山ケンイチ主演、2014年3月1日公開映画『家路』。その主題歌がSalyuの新曲「アイニユケル」に決定した。
震災の影響によって故郷が“帰れない場所”になり、先祖代々受け継いできた土地を失い鬱々と過ごす兄と、胸の奥に諦めと悲しみを抱えた母。そして20年近く前に故郷を出たまま、音信不通の弟。故郷を離れ、先の見えない日々が続く中、突然帰郷した弟が、バラバラになった家族の心を結びつけていく……そんな映画『家路』の主題歌を、震災を乗り越え、前向きに生きる家族の姿を描きたいという、本作の久保田直監督の熱望に応える形で、Salyuが担当することになった。
小林武史が作詞/作曲/編曲を手掛けた同曲は、来年にソロデビュー10周年を迎えるSalyuののびやかな歌声が、日本の原風景である野山を舞台にした本作の映像とマッチする、味わい深い作品となっている。
◎小林武史コメント
カタカナにして、より記号化された、するしかなかった<あの場所>の表し方に倣うような気持ちで、
この曲のタイトルを「アイニユケル」としました。
膠着していたものが、和らいでいくように、閉ざされていたものが、また繋がるように、そんなイメージを持って作りました。希望や願い、そして少しは意志も込めたつもりですが、Salyuが歌い上げた魂とともに、この映画の役に立てたらと思っています。
◎Salyuコメント
映画を拝見させていただき大変に感銘を受けました。
新たな時代のヒューマニズムを強く触発しゆく力を持つ作品であると。
そのエンディング曲となる楽曲“アイニユケル”。
音楽家の小林武史さんとの制作は、もう約15年ほど続けさせていただいていますが、
具体的な意思を持つ言葉がタイトルと成った作品を頂くのは、これが初めてのことです。それを受けて、私は密かに驚くと共に、作者がこの作品に込めた意志や覚悟の様なものを知ることになりました。
この歌は、胸に強い決意や意思を抱くすべての人に、そこから始まるすべての挑戦に、心からの応援と、また深い敬意を示した作品です。
メロディーの始まりに「キミに 会いに 行ける」とあります。決意が道を開いてゆき、その先でワタシを待つキミに、出会うことが待ちきれない! そのような想いを表現させていただきました。
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