2011/01/24 00:00
昨年の3月、全米メディアのヘッドラインには“MICHAEL JACKSONの遺産管理財団がSONY MUSIC ENTERTAINMENTと2億ドル以上のレコーディング契約を結んだ”というニュースが掲載され、2枚組CD『THIS IS IT』のサウンドトラックを皮切りに2017年までに10作品がリリースされるという見通しが公表された。
2009年10/26にリリースされて現在までに160万枚を売り上げている『THIS IS IT』は、JACKSONのスーパースター性と強い影響力を武器に、“MICHAEL JACKSONのものならすべてが欲しい”というファンの飽くなき欲求を刺激する強力な商品となった。そして続いてリリースされた未発表音源を収録した新作『MICHAEL』も、同様の動きをして高いセールスを記録するだろうというのが大方の予測だったのだが、現実はちょっと違ったようだ。
昨年12/14にリリースされた『MICHAEL』は、全米アルバム・チャートに3位で初登場したのちにそれ以上の上昇はせず、AKONをフィーチャーしたリード・シングル「HOLD MY HAND」はHOT 100 CHARTでは最高位39位、HOT R&B/HIP-HOP SONGS CHARTで最高位33位でピーク・アウトし、セールスも304,000枚止まりだった。
音楽業界に逆風が吹く現状を踏まえれば、アルバム『MICHAEL』の発売5週間での売り上げ434,000枚というのは素晴らしい数字と言えるが、同じ期間に890,000枚を売り上げている『THIS IS IT』と比べると見劣りしてしまうのは否めない事実だろう。一方、JACKSONのビデオ40作品を収録した3枚組DVDボックス・セット『VISION』は、昨年の11/22にリリースされて以来85,000セットを売り上げ、ボックス・セット作品としてはかなり高い数字を確保している。
振るわなかったリード・シングル「HOLD MY HAND」について、ミルウォーキーのR&B専門ラジオ局WNOVの役員CHUCK ARKINSは、「周囲の反応の低さには、いささか驚いている。TOP 40やR&Bチャートでは、もっと支持されると思っていたからね」とコメントし、JACKSONのヴォーカルのインパクトが薄いという巷のネガティヴな評価に対しては、「このあとリリースされる楽曲はどれも同じ憂き目にあうだろう」という意見を口にしている。
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