2025/10/28 16:30
今週(2025年11月1日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、テイラー・スウィフトの「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」が3週目の首位を獲得。今週のアルバム・チャート“Billboard 200”でも同曲が収録された『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』が3週目の首位を獲得して、シングル、アルバムの両チャートを制した。TOP10には、新たにオリヴィア・ディーンの「マン・アイ・ニード」が8位、レオン・トーマスの「マット」が10位に、それぞれ初のランクインを果たしている。
テイラー・スウィフトのニュー・アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』は、10月18日付のアルバム・チャートで史上最高の週間ユニット数(4,002,000)を記録して1位に初登場。同週のソング・チャート“Hot 100”では「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」も1位にデビューして、ソング(Hot 100)、アルバム(Billboard 200)の両チャートで同時に1位を獲得する史上17回目の快挙を達成した。
テイラー・スウィフトがその記録を達成したのは通算7回目で、初めて両チャートで同時に1位を獲得したのは「カーディガン」(Hot 100)と『フォークロア』(Billboard 200)がNo.1デビューを飾った2020年8月8日付のチャートだった。
これまでに両チャート初登場1位を獲得した全16回のうち、2週連続で達成したのはテイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」と『ミッドナイツ』(2022年11月5日~12日付)、「フォートナイト feat. ポスト・マローン」と『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』(2024年5月4日~11日付)の2回だけで、3週連続で達成したのは今回の「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」と『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』(2025年10月18日~11月1日付)が史上初の記録となる。
3週目の首位を獲得した「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」は、今週の集計期間(2025年10月17日~23日)に公式ストリーミング再生数が3,360万回(前週比31%減少)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が4,940万回(前週比17%増加)、セールスは6,000(前週比42%減少)を記録した。
ストリーミング・ソング・チャートで3週目、デジタル・ソング・セールス・チャートでは2週目の首位をそれぞれキープ。エアプレイ・チャートでは前週に続き現時点での最高位となる5位にランクインしている。
アルバム『ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール』からは、同曲の他にも以下の3曲がTOP10にランクインしていて、デビュー週(10月18日付)の10曲、先週(10月25日付)の8曲に続き、TOP10に4曲以上を同時にランクインさせる快挙を3週連続で達成した。
・1位「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」(前週1位/最高位1位)
・4位「オパライト」(前週2位/最高位2位)
・5位「エリザベス・テイラー」(前週5位/最高位3位)
・6位「ファーザー・フィギュア」(前週6位/最高位4位)
テイラー・スウィフトがTOP10に4曲以上を同時にランクインさせたのは、今週が通算7週目(7回目)で、6週で並んでいたドレイク(2018~2023年)を抜き歴代トップに立った。その他には、ケンドリック・ラマー(2022~2025年)とザ・ビートルズ(1964年)がそれぞれ5週間を記録している。
Netflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックから大ヒットを記録しているHUNTR/X(ハントリックス)の「Golden」は、先週の3位から2位に再浮上。同曲は、8月から8週間(非連続)にわたり首位を獲得している。
同様に、アレックス・ウォーレンの「オーディナリー」も先週の4位から3位にTOP3復帰を果たした。同曲は6月から8月に非連続で10週間首位を獲得。今週ラジオのオーディエンス・インプレッション数は7,900万回(前週比1%増加)に上昇し、エアプレイ・チャートでは通算19週目の首位を獲得している。
テイラー・スウィフトの「オパライト」(4位)、「エリザベス・テイラー」(5位)、「ファーザー・フィギュア」(6位)に続き、今週7位にはジャスティン・ビーバーの「デイジーズ」が先週の15位からジャンプアップして、TOP10復帰を果たしている。同曲は、7月26日付のチャートで最高位の2位にデビューした。
続いて今週8位には、イギリス出身の女性シンガーソングライター=オリヴィア・ディーンの「マン・アイ・ニード」が先週の17位から急上昇して、これまでの最高位だった12位を上回り、自身初のTOP10入りを果たした。なお、本国の全英チャートでは10月初旬に1位を獲得している。
「マン・アイ・ニード」は、今週ストリーミング再生数が1,430万回(前週比1%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数は1,700万回(前週比36%増加)を記録。同曲のヒットを受けて、収録アルバム『ジ・アート・オブ・ラヴィング』も今週のチャートで7位にランクインしている。
5月31日付のチャートで現時点の最高位となる7位にデビューしたモーガン・ウォーレンの「アイ・ガット・ベター」は、先週の16位から今週9位にTOP10復帰を果たし、カントリー・ソング・チャートでは3週目の首位を獲得した。
TOP10を締め括るのは米ニューヨーク出身のシンガーソングライター・音楽プロデューサー=レオン・トーマスの「マット」で、前週の18位から10位に上昇し、これまでの最高位(11位)更新とレコーディング・アーティスト名義の曲としては自身初のTOP10入りを果たしている。
今週の集計期間には、公式ストリーミング再生数が700万回(前週比2%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数は5,970万回(前週比1%増加)を記録。R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは11週、R&Bソング・チャートでは28週目の首位を獲得している。
「マット」が今週TOP10入りするまでの期間は38週間で、ソング・チャート“Hot 100”における67年の歴史の中で3番目に長い記録を達成した。
・42週間:グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2021年)
・41週間:ベイリー・ジマーマン「ロック・アンド・ア・ハード・プレイス」(2022~2023年)
・38週間:レオン・トーマス「マット」(2025年)
・38週間:ザック・ブライアン「サムシング・イン・ザ・オレンジ」(2023年)
・38週間:ナット・キング・コール「ザ・クリスマス・ソング」(2023年)
・38週間:キャリー・アンダーウッド「ビフォー・ヒー・チーツ」(2007年)
先述の通り、レコーディング・アーティスト名義の曲としては「マット」が初のTOP10入りとなるが、ソングライター兼プロデューサーとしては同曲が以下に続く4度目のランクインとなる。
・ドレイク「In the Bible feat. リル・ダーク&ギヴィオン」(2021年/最高位7位)
・ドレイク「Love All feat. ジェイ・Z」(2021年/最高位10位)
・シザ「スヌーズ」(2023年/最高位2位)
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月30日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ザ・フェイト・オブ・オフィーリア」テイラー・スウィフト
2位「Golden」HUNTR/X
3位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
4位「オパライト」テイラー・スウィフト
5位「エリザベス・テイラー」テイラー・スウィフト
6位「ファーザー・フィギュア」テイラー・スウィフト
7位「デイジーズ」ジャスティン・ビーバー
8位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
9位「アイ・ガット・ベター」モーガン・ウォーレン
10位「マット」レオン・トーマス
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