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2025/10/25 12:00

<わたしたちと音楽 Vol. 66>奥津マリリ×星野概念が語る、涙活や瞑想を通じた心のケア【『B-sideプロジェクト』連動企画】

 【Billboard Women In Music】の日本版実施に伴い展開されている、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』。Vol. 66となる今回は、『B-side』との連動企画として、Podcast番組『B-side Talk ~心の健康ケアしてる?』でMCを務める奥津マリリ(フィロソフィーのダンス)と、番組内新企画『My Tune, My Mind』でMCを担当している精神科医でミュージシャンの星野概念が登場した。

 ソニー・ミュージックエンタテインメントがエンタメ業界で活躍するアーティストやクリエイターを心と身体の両面からサポートするプロジェクト『B-side』の一環で配信されているPodcast番組『B-side Talk ~心の健康ケアしてる?』。番組を通して、涙活をに関心を持ったという奥津は、「エンタメ業界で働く女性はタフでいなきゃいけない場面がすごく多いから、“泣くなんて”って方もいると思うんですね。泣いてもどうにもならないし、泣いてる暇があったらほかのことをやらなきゃっていう……私もそういう考えでいたんですけど、“涙活”の回で、涙を流すことに意味があるということを知りました」と明かした。

 これを受けて星野が、「涙って心が揺れたとき、心が震えたときに、その身体反応として流れるものなんじゃないかと思うんです。“サウナで汗が出る”みたいな身体反応なんだと思うんですよね」と見解を述べると、「身体反応って勝手に起こるから止めたりできないはずなのに、何となく一般的な感覚として、“涙を流したら負け”みたいな感じが、もしかしたらあるかもしれなくて。でも、それは“サウナで汗をかかない”という状況に似てるというか……つまり、けっこう体に無理をさせてるんだと思う」と続けた。

 さらに2人は、番組の中で印象深かったテーマの“瞑想”についても語り、奥津は「日常のいろんな所に瞑想チャンスがある。音楽を聴くこと一つ取っても、すごく集中して聴くのと、流してなんとなく聴くのとではすごく違うし、曲についてものすごく考えてみるとか、ものすごく感じてみるとかでも軽い瞑想になるのかもしれないなと思ったら、身近なものに感じられました」と説明した。
 
 インタビュー全文は特集ページより確認できる。Billboard JAPANのApple MusicとSpotify、YouTubeでは、このインタビューがポッドキャストとして配信中だ。また、【Billboard JAPAN Women In Music】の特設サイトでは、これまでのインタビューやプレイリストなどをまとめて見ることができる。

 2007年からアメリカで開催されている【Billboard Women In Music】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2023年版は3月に実施された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして2022年秋にローンチした。


Photo:Yukitaka Amemiya