2010/12/06 00:00
27歳を迎えるまでに、STACY ANN FERGUSONは様々な仕事をこなしてきた。SNOOPYでお馴染みのアニメ『PEANUTS』ではサリー役の声優を2年間務め、子供向けTVショー『KIDS INCORPORATED』には6年間出演、そしてWILSON PHILLIPSの“ディスコ・ヴァージョン”ともいえるR&Bガールズ・グループWILD ORCHIDでは、名声を追いかけるブロンド娘として10年間活動、さらには1年ほど覚せい剤中毒になってホームレスに間違われる転落人生も経験してきたのだ。
しかし35歳になった今、彼女はBLACK EYED PEAS(BEP)の紅一点スター“FERGIE”として人気を不動のものにし、このほどBILLBOARDの“WOMAN OF THE YEAR 2010”を受賞した。
FERGIEがBEPに参加したのは2003年のことで、以来リーダーのWill.i.amを筆頭にAPL.DE.AP、TABOOと共に独自の音楽で世界最高峰のポップ・グループの地位を確立してきた。特にFERGIEは、そのセックス・アピールのみならず、70年代の“ロックの女神”を思わせるヴィンテージ風のヴォーカルで、BEPに独特なテイストを運んできた。
グループにとって通算6枚目となる最新アルバム『THE BEGINNING』からの第1弾シングル「THE TIME」では、サンプリングしたオリジナル曲でJENNIFER WARNEDが歌った“I've had the time of my life”の歌詞を、目に潤ませながら真摯に歌うキッチュなヴォーカルを聴かせている。そして全米で280万枚を売り上げた前作『THE E.N.D.』は、シングル5枚がTOP 10入りするというグループとしては20年ぶりの快挙を達成した。
そんな輝けるグループでの活動と平行して、FERGIEはソロ・デビュー作『THE DUTCHESS』を2006年にリリースし、女性アーティストのデビュー作としては1990年以来となる5枚のTOP 10ヒットを放っている。さらにはAVON化粧品の香水“OUTSPOKEN”を立ち上げて成功に導き、“FERGALICIOUS”のブランド名でファッション界にも進出しているほか、アカデミー賞にもノミネートされた映画『NINE』では、KATE HUDSON、PENELOPE CRUZらと共に女優として出演するなど、活動の場を広げている。
他にも、乳ガンの早期発見を呼びかける“AVON WALK FOR BREAST CANCER”のイベントにも積極的に参加し、映像などを通じて公共放送で呼びかけるなど献身的な活動が認められ、今回の受賞につながったようだ。
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