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シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」が通算18週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
7月13日付で1位に到達した後、7月27日から10月26日付まで14週連続でトップを独占し、1週あけて11月9日付から今週(11月23日付)まで3週連続、通算18週目の首位を獲得したシャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」。
首位獲得週が18週を上回ったのは、現時点で歴代最長の19週間を達成したリル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」以来で、次週以降1位を獲得できればその記録に並び、「ア・バー・ソング(ティプシー)」も歴代首位最長記録を達成することになる。
ソング・チャート“Hot 100”の集計が始まった1958年8月4日付以降、首位を獲得したタイトルは1,175曲で、そのうち16週間を上回った上位5曲は以下の通り。
19週 リル・ナズ・X「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」(2019年)
18週 シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」 (2024年)
16週 マライア・キャリー&ボーイズIIメン「ワン・スウィート・デイ」(1995~1996年)
16週 ルイス・フォンシ&ダディー・ヤンキー「デスパシート feat. ジャスティン・ビーバー」(2017年)
16週 モーガン・ウォレン「ラスト・ナイト」 (2023年)
上記の5曲はルミネイトによる集計が始まった1991年以降に首位を獲得したタイトルで、それ以前よりも長く首位を獲得しやすくなったことが分かる。
「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、同時にカントリー・ソング・チャートでも今週22週目の首位を獲得。同チャートの集計が始まった1958年以降、首位獲得週が22週を超えたのは「ア・バー・ソング(ティプシー)」が史上7曲目のタイトルで、2024年では最長記録となる。
今週の集計期間(2024年11月8日~11月14日)には、エアプレイが6,920万回(2%減少)、ストリーミングが1,990万回(6%減少)、セールスは6,000(16%増加)を記録して、エアプレイ・チャートでは16週目の首位を獲得。デジタル・ソング・セールス・チャートでは先週の3位から2位に上昇して、ストリーミング・ソング・チャートでは5位をキープした。
今週は6位に米カリフォルニア州出身の女性シンガー・ソングライター=グレイシー・エイブラムスの「ザッツ・ソー・トゥルー」がランクインして、自身初のTOP10入りを果たしている。
「ザッツ・ソー・トゥルー」は、10月18日に7曲を追加したアルバム『ザ・シークレット・オブ・アス』のデラックス盤に収録された曲で、アルバムが8位に急上昇した11月2日付のチャートで44位に初登場した後、25位(11月9日付)、13位(11月16日付)、そして今週(11月23日付)で6位に4週目でTOP10入りした。
TOP10入りしたのは「ザッツ・ソー・トゥルー」が初めてだが、これまでには「us. feat. テイラー・スウィフト」が7月に36位、「アイ・ラブ・ユー、アイム・ソーリー」が10月に19位に、2曲がTOP40にランクインしている。
今週の集計期間には、ストリーミングが前週から25%増加の2,350万回、エアプレイが453%増加の190万回、セールスは20%増加の3,000にそれぞれ上昇して、ストリーミング・チャートでは先週の7位から1位に、自身初のNo.1タイトルを獲得した。
前週から453%増加した「ザッツ・ソー・トゥルー」のエアプレイ・ヒットを受けて、通常版、デラックス盤どちら にも収録されている「クロース・トゥ・ユー」はポップ・エアプレイ・チャートで23位(最高21位)、前述の 「アイ・ラブ・ユー、アイム・ソーリー」はアダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで40位(最高36位)にランクインした。
グレイシー・エイブラムスは、テイラー・スウィフトの【The Eras Tour】で30公演以上オープニング・アクトを務めたことでも高い注目を集め、ブレイクに繋げた。10月18日からツアー最終日の12月8日までは、引き続きグレイシーがその役目を務めることが予定されている。
【The Eras Tour】で注目されてブレイクしたアーティストは、グレイシー・エイブラムスの他にもサブリナ・カーペンターとベンソン・ブーンがいて、その3組はいずれも以下の曲で今年自身初のTOP10入りを果たしている。
グレイシー・エイブラムス「ザッツ・ソー・トゥルー」(11月/最高6位)
サブリナ・カーペンター「エスプレッソ」(6月/最高3位)、「プリーズ・プリーズ・プリーズ」(6月/最高1位)、「テイスト」(9月/最高2位)
ベンソン・ブーン「ビューティフル・シングス」(3月/最高2位)
サブリナ・カーペンターの「エスプレッソ」は、今週のチャートで4位をキープ。「テイスト」は7位から8位に、ベンソン・ブーンの「ビューティフル・シングス」も8位から9位にそれぞれワンランクダウンした。
なお、テイラー・スウィフト自身は同ツアーが始まって以降、TOP10にランクインした曲数を19曲更新し、女性アーティストとしては史上最多の通算59曲に記録を伸ばしている。
先週2位にランクインしていたレディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は今週も同位をキープして、ポップ・エアプレイ・チャートでは1位に上昇。エアプレイ・チャート(総合)でも、前週から4%増加の5,130万回を記録して、先週の8位から5位に上昇した。エアプレイ・チャートでのTOP5入りは、レディー・ガガにとって2011年に4位を記録した「ジ・エッジ・オブ・グローリー」以来、13年ぶりとなる。
ビリー・アイリッシュの「バーズ・オブ・ア・フェザー」も先週に続き3位をキープして、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートではそれぞれ15週目の首位を獲得した。
テディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は先週に続き5位をキープして、今週でTOP10のランクイン総週を44週目に更新した。この記録は、2021から2022年にかけて同44週を達成したザ・キッド・ラロイの「ステイ with ジャスティン・ビーバー」と同率の史上2番目に長い記録で、57週間を記録したザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」(2020~2021年)が依然トップを維持している。
先週6位にランクインしていたポスト・マローンの「アイ・ハッド・サム・ヘルプ feat. モーガン・ウォレン」は7位に、モーガン・ウォレンの「ラヴ・サムバディ」も9位から10位にそれぞれワンランクダウンした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月22日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
2位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
3位「バーズ・オブ・ア・フェザー」ビリー・アイリッシュ
4位「エスプレッソ」サブリナ・カーペンター
5位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
6位「ザッツ・ソー・トゥルー」グレイシー・エイブラムス
7位「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン
8位「テイスト」サブリナ・カーペンター
9位「ビューティフル・シングス」ベンソン・ブーン
10位「ラヴ・サムバディ」モーガン・ウォレン
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