2013/08/09
1940年代、50年代、60年代にかけて多数のレコードをリリースし、ジャズ・ボーカル・グループのシーンに影響を与えたザ・キング・シスターズの、最後の存命メンバーだったマリリン・キングが8月7日、がんとの闘いの末他界した。82歳だった。
彼女はカリフォルニアのラグーナ・ニゲルで家族に看取られながら旅立ったそうだ。
ザ・キング・シスターズの中で最年少ながら身長が一番高かったマリリン。13歳の時に姉たちと共に歌い始め、1951年にパーマネント・メンバーとして正式にドナ、イヴォンヌ、アリス、ルイーズに加わった。
ビッグ・バンド時代に人気を博した同姉妹は、そのトレードマークでもある豪華なオーケストラにのせた4声ハーモニーを、いくつものレコード・レーベルに残してきた。その中には、キャピトル・レコードに残した1959年リリースのグラミー賞ノミネート・アルバム『イマジネーション』などがある。
1965年にはABCのバラエティ番組『ザ・キング・ファミリー・ショー』に出演し、マリリンは他にも『The Adventures of Ozzie & Harriet』をはじめ『Laugh-In』、『Ford Time』、『エド・サリヴァン・ショー』など、多くのテレビ番組に出演した。また、彼女たちは何十年にもわたりツアーし、最後のパフォーマンスのひとつとして1985年のロナルド・レーガン大統領2期目の就任式にも登場した。
アリス(1996年)、ルイーズ(1997年)、ドナ(2007年)、イヴォンヌ(2009年)が他界し、姉妹最後の生存者だったマリリンは、3人の子供と7人の孫を残し亡くなった。なお、カナダのオルタナティブ・ロック・バンド、アーケイド・ファイアのウィンとウィリアム・バトラー兄弟は、彼女の兄弟の孫息子にあたる。
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