ホールジーがキャリア初期に経験したショッキングな出来事について語った。ある“権力のある”音楽業界の重役が、ホールジーのスマホに保存されていたヌード写真を勝手に見たことで、プライバシーを侵害したのだ。

　ポッドキャスト『Call Her Daddy』に出演したホールジーは、その出来事によって“意気消沈”し、深く動揺したと明かした。ホールジーによると、この事件は数年前にその重役と2人の男性マネージャーと共にいる場で起こったと話した。「かなり昔のことですが、出先で音楽界にもある程度関わりのある重役と一緒になりました。全体的にお祝いムードで、業界の話題で盛り上がりました」と述べ、「変な感じは全くなくて、危険を感じることはありませんでした」と振り返った。

　しかし、この重役がホールジーに「一緒に撮った写真を姪に送りたい」と頼んだことで事態は一変した。写真に応じたホールジーは、「トイレに行きたいので、（写真を）自分に送ってください」と自身のスマホを重役に渡した。だが席に戻ってくると、何かがおかしいことにすぐさま気づいたそうだ。「私のヌード写真を見ているのが見えました」とホールジーは振り返り、動揺を隠せなかったと認めた。「凍りつきました……どうしたらいいのかわからなかった。“ただの見間違い？それともうっかり見てしまったのだろか？”と思いました。“スマホが勝手に前の写真にスクロールしてしまったの？どういうこと？”って」と続けた。

　さらには、重役がその写真を自分自身に送信し、痕跡を消したのではという不安も頭をよぎったそうだ。「“彼がそれらの写真を自分に送ってメッセージを削除したのではないか？”とまで考えました。これらの写真がどこに拡散されているのか分からなかった」と付け加え、当時の混乱と無力感を語った。

　この経験は、ホールジーの自尊心を傷つけるほどの屈辱だったそうだ。「“私は成功してるし、業界の人気者なんだ”と思ったのも束の間、座り込んで、“あなたは何者でもない。価値がないし、いつまで経っても何者にもなれない。あなたは今も利用され、男性に陰口を言われ、巻き添えを食う存在なのだ”と思い知らされた」と説明し、「“あなたは何者でもない”と思って、すごく意気消沈した」と振り返った。

　キャリアにおいて、“もっとひどい”出来事に直面してきたというホールジーだが、この件はよく覚えているという。「とてもやる気をなくす出来事だった」と再び強調すると、「もっとひどいことも経験したけど、あの時の軽々しくされた感じは特に記憶に残っている」と話した。「誰でも入れるわけではない空間にいて、守られる地位に達したと思っていた中で……突然このような侵害を受けた」と業界における権力関係の暗い側面に触れ、この経験が自分を“後退”させたと感じたと説明した。

　ホールジーは、10月25日に最新アルバムL『ザ・グレイト・インパーソネイター』をリリースしたばかりだ。