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2024/10/01

【米ビルボード・ソング・チャート】シャブージー通算12週目の1位、サブリナ・カーペンターTOP10に3曲を5週連続で送り込む

 シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」が通算12週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 7月13日付で1位に到達した後、7月27日付から今週(10月5日付)まで11週連続、通算12週目の首位を獲得した「ア・バー・ソング(ティプシー)」。2024年のチャートで複数週首位を獲得したタイトルは以下の通りで、2位の「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」とは2倍差をつけて最長記録をさらに更新した。

シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(12週)
ポスト・マローン「アイ・ハッド・サム・ヘルプ feat.モーガン・ウォレン」(6週)
ジャック・ハーロウ「ラヴィン・オン・ミー」(5週)
フューチャー、メトロ・ブーミン&ケンドリック・ラマー「ライク・ザット」(3週)
ケンドリック・ラマー「ノット・ライク・アス」(2週)
テイラー・スウィフト「フォートナイト feat. ポスト・マローン」(2週)
ビヨンセ「テキサス・ホールデム」(2週)

 同時にカントリー・ソング・チャートでも今週16週目の首位を獲得して、今年の最長記録を更新している。

 「ア・バー・ソング(ティプシー)」は、今週の集計期間(2024年9月20日~9月26日)にエアプレイが7,820万回(4%増加)、ストリーミングが2,780万回(3%減少)、セールスは8,000(8%減少)を記録して、エアプレイ・チャートでは9週目、ストリーミング・ソング・チャートでは7週目の首位を獲得。デジタル・ソング・セールス・チャートでは先週の3位から2位に上昇した。

 首位獲得週が12週間を上回ったのは、2023年3月から8月にかけて通算16週を記録したモーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」以来で、2020年代では「恋人たちのクリスマス」と同率の3番目に記録を更新した。

16週 モーガン・ウォレン「ラスト・ナイト」(2023年)
15週 ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」(2022年)
12週 マライア・キャリー「恋人たちのクリスマス」(2020~2023年)
12週 シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年)
11週 ロディ・リッチ「ザ・ボックス」(2020年)
10週 アデル「イージー・オン・ミー」(2021年)
10週 BTS「Butter」(2021年)

 なお、「恋人たちのクリスマス」は初めて1位を獲得した2019年からの記録を含めると通算14週間首位を獲得している。

 ソング・チャート“Hot 100”の集計が始まった1958年以降、66年の歴史の中で首位獲得週が12週間を超えたのは「ア・バー・ソング(ティプシー)」が史上24曲目で、首位を獲得した全曲中のわずか2%しか達成していない。なお、その24曲全てがルミネイトによる集計が始まった1991年以降に首位を獲得していて、それ以前より長く首位を獲得しやすくなったことが分かる。1991年以降で首位を獲得した曲のうち、12週間以上首位を獲得したのは全体のわずか6%で、「ア・バー・ソング(ティプシー)」はその厳選された一曲となった。

 シャブージーが初めてソング・チャート“Hot 100”にランクインしたのは、今年3月にリリースしたビヨンセのアルバム『カウボーイ・カーター』からゲストとして参加した「スパゲッティ」(31位)、「スウィート★ハニー★バッキン」(61位)の2曲がランクインした2024年4月13日付で、ゲストとしてではなくリード・アーティストとしてランクインしたのは、「ア・バー・ソング(ティプシー)」が初のタイトル」となる。

 ゲストとしてではなく、リード・アーティストの曲としてソング・チャート“Hot 100”に初めてランクインした後、12週間以上首位を獲得したのは以下に続く史上4曲目で、「ア・バー・ソング(ティプシー)」以外の3曲はチャートに初めてランクインした曲としてその快挙を達成した。

リル・ナズ・X「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」(2019年 / 19週間)
マーク・ロンソン「アップタウン・ファンク feat. ブルーノ・マーズ」(2015年 / 14週間)
ロス・デル・リオ「マカレナ」(1996年 / 14週間)
シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024年 / 12週間)

 2位はポスト・マローンの「アイ・ハッド・サム・ヘルプ feat. モーガン・ウォレン」、3位もサブリナ・カーペンターの「エスプレッソ」がそれぞれ同位をキープして、先週に続き今週もTOP3は同じタイトルがランクインした。

 サブリナ・カーペンターは、「エスプレッソ」の他にも「プリーズ・プリーズ・プリーズ」が8位、「テイスト」は9位に今週も最新アルバム『ショート・アンド・スウィート』から3曲をTOP10にランクインさせている。サブリナがTOP10に3曲をランクインさせたのは今週が5週目で、2018年にカーディ・Bが4週間ランクインさせて以来の記録を更新し、女性アーティストとしては史上最長記録を達成した。

 女性アーティスト以外でTOP10に3曲以上を5週間以上連続ランクインさせたのは、50セント(2005年 / 11週間)、ザ・ビートルズ(1964年 / 10週間)、ジャスティン・ビーバー(2015~2016年 / 10週間)、ドレイク(2018年 / 9週間)、T-ペイン(2007~2008年 / 9週間)、アッシャー(2004年 / 6週間)の6組がいる。

 先週4位に上昇したチャペル・ローンの「グッド・ラック、ベイブ!」は今週も同位をキープして、レディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」も5位、ビリー・アイリッシュの「バーズ・オブ・ア・フェザー」も6位にそれぞれランクインした。「バーズ・オブ・ア・フェザー」は、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでそれぞれ8週目の首位を獲得している。

 テディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」も先週に続き7位をキープして、TOP10のランクイン総週を37週目に更新し、「ヒート・ウェイヴス」と同率の史上7番目の記録に並んだ。

57週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2020~2021年)
44週 ザ・キッド・ラロイ「ステイ with ジャスティン・ビーバー」(2021~2022年)
41週 モーガン・ウォレン「ラスト・ナイト」(2023~2024年)
41週 デュア・リパ「レヴィテイティング」(2021年)
39週 ポスト・マローン「サークルズ」(2019~2020年)
38週 ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」(2022~2023年)
37週 グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2021~2022年)
37週 テディ・スウィムズ「ルーズ・コントロール」(2024年)

 ケンドリック・ラマーの「ノット・ライク・アス」も先週に続き10位にランクインして、ラップ・ソング・チャートで20週目、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは18週目の首位を獲得した。ラップ・ソング・チャートでの首位獲得週は、2019年に同20週を記録したリル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロード」と並ぶ史上最長記録を達成している。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月4日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ア・バー・ソング(ティプシー)」シャブージー
2位「アイ・ハッド・サム・ヘルプ」ポスト・マローン feat. モーガン・ウォレン
3位「エスプレッソ」サブリナ・カーペンター
4位「グッド・ラック、ベイブ!」チャペル・ローン
5位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ
6位「バーズ・オブ・ア・フェザー」ビリー・アイリッシュ
7位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
8位「プリーズ・プリーズ・プリーズ」サブリナ・カーペンター
9位「テイスト」サブリナ・カーペンター
10位「ノット・ライク・アス」ケンドリック・ラマー

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