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福士誠治【1stワンマンライブ「不死鳥」】レポ公開! MISSION活動休止から2年──音楽のステージに戻ってきた日「歌を続けてくれて本当によかった」

 映画にドラマに舞台と役者として活躍し、2019年からは濱田貴司とのバンドプロジェクト・MISSIONのボーカルとしても活動していた福士誠治。そのMISSION活動休止後、1年半の時を経てソロ1stシングル『不死鳥 -Fire and Ice-』をリリースした彼が、2024年6月29日と30日【1stワンマンライブ「不死鳥」-THEATER ROCK THE MISSION-】と題したワンマンライブを開催した。

<音楽で通じ合えた時間を諦めず取り戻してみせた証>

 「改めまして、MISSION、ありがとうございました! 皆さんと出逢えたこと、本当に心から感謝を伝えたいです。ありがとうございます。そして、この3年半活動してきて皆さんと出逢ってできたこの気持ちは、絶対に忘れません。皆さんの中にもあると思います。それを忘れないで下さい。優しい、あたたかい人たちだと僕は知っています。また、また必ずどこかの未来で会いましょう。本当に、本当にありがとうございました!」

 2022年6月26日のMISSIONライブツアー【Time Lover】東京ファイナル公演、最後にファンのみんなへ告げられたメッセージ。それが2年ぶりの再会の場に響き渡ると「燃えよ、赤き羽根♪」と「不死鳥 -Fire and Ice-」を歌う声が聴こえ出し、MISSION時代からの相方・濱田貴司らバンドメンバーが登場。そして、赤とオレンジの衣装を身に纏った福士誠治が2年ぶりに音楽のステージに戻ってくる。「限りなく美しく、果てしなく勇ましく、絶え間なく夢描く、奇跡へと導くように──」そんな日々の再開に感激しながら歌う福士と、それに熱狂する満員のファンが止まっていた時間をまた動かした瞬間。「ありがとうございます! 待ってたか、おまえたち! 力残してんじゃねぇぞ、どんどん来いよー!」

 さらに「Born to be」「Over The Galaxy~愛が聴こえる~」と2年間封印されていたMISSION時代の楽曲たちを解き放っていけば、ステージも客席も一丸となって飛び跳ねながら、あの頃よりも爆発的な歓喜の世界をそこに生んでいく。それは福士誠治も濱田貴司もここに集いしファンもこの音楽空間を諦めなかった、音楽で通じ合えた時間を取り戻してみせた証。冒頭から実に感動的な光景が眼前に広がっていた。

<ファンの隣で歌唱! 中島卓偉&高橋大輔のメッセージも> 

 ファンひとりひとりの表情を見つめながら「良い顔してるねぇ」とつぶやいた福士は、客席からの「おかえりー!」の声に「ただいま!」と返しながら「時空を超えて皆さんの前にまた現れるぞ、という約束を有言実行できて本当にホッとしています」と笑顔を浮かべた。そして、福士からコメントを求められた濱田も「福士くんが歌を続けてくれて本当によかった」と喜びの表情を浮かべる。

 ライブはそんなふたりがMISSIONで生み出したコンセプチュアルな大作「鬼の涙」「大停電の夜」へ。ライブタイトルにも記されたMISSION時代のテーマ【THEATER ROCK】は今後も引き継がれていくことを決定づける、映画の世界をそのまま音楽化したかのような楽曲たちが繊細に、ダイナミックに役者ならではの表現力豊かなボーカルで紡がれていく。また、客席からステージに抽選で招待されたラッキーガールの隣で「オレンジ」を披露すると、その包容力溢れる歌声と演奏に、会場中が穏やかで優しい空気に包まれていった。

 そして「ドロップアウト」でみんなと大はしゃぎしながらロックンロールして良い汗をかいたあとは、中島卓偉と高橋大輔から届いた手紙を読み上げるコーナーも。

 「太陽にいちばん近い男、福士誠治さま。最近はテレビをつければ必ず誠治さんの演技やセリフが聞こえてくることをファンとしても誇りに思う日々です。8月31日のツーマンライブも本当に楽しみです。ここでも誰をも虜にしてしまう、せいちゃんスマイルを見れることが何より楽しみです。一緒に夏の終わりの最高なコンサートをやりましょう! ラジオネーム:中島卓偉」

 「僕のお芝居の師匠、大好きな人生の先輩。めちゃめちゃ優しく面白く、誠治にーやんがいるだけで落ち着きます。お芝居にトークに歌にスケートに、本当にいろんな顔を持ってる才能の塊。そんな誠治さんのライブ、盛り上がること間違いなし! ぜひ、皆様、楽しんで下さい。あー、僕も行きたかった。ラジオネーム:高橋大輔」

 そんな大好きな仲間たちからのメッセージを受け、さらにゴキゲンになった福士は「いくぞぉぉぉぉ!」と雄叫びを上げながら、激しく表情を変えていくバンドサウンドと共に「二律背反」「不純と接吻」とキラーチューンを畳み掛け、一緒に汗まみれになったファンに改めて「本当に良い顔してる。俺も良い顔してるでしょ?」と大喜び。

<「幸せを願う僕らの場所」でみんなで響かせる絆の歌>

 そして、ライブは本編のクライマックスへ。「福士誠治の1stライブをやるにあたって、作曲のハマー(濱田貴司)といろいろ考えてきたんですけど……みんなと声を出して歌いたいなって。それがいちばんにあったんですね。声を出せない時期もあったじゃないですか。(なので)人と人が一体になって、みんなの気持ちでこの空間を埋める曲が出来ないかな? ということで「キャンプファイヤー」という曲を創らせて頂きました」と福士が作詞したその新曲を披露し、ファンとの強い絆を感じさせる、とびっきりハートフルなシンガロングを生み出していく。こうして完全一体化した福士とファン、バンドメンバーは「TimeLover」「道」「風と」と歓喜の限りを全身全霊で体現し、再会&再開のライブに相応しいカタルシスに到達してみせた。

 それでも興奮と愛情が収まらないファンのもとへ「アンコールありがとうございます!」と現れた福士は、MISSION=THEATER ROCKの方向性を決定づけた衝撃作「シニガミ」を久しぶりにお届け。楽曲の世界観をストーリーテリングしつつ、主演として今の時代に叫ぶべきメッセージを歌い届けていくという、福士誠治の真骨頂を全力で体現していく。そして、オーラスは「みんなで歌いたい」という今回のライブテーマを象徴する「キャンプファイヤー」をもう一度。オフィシャルグッズの三連サイリウムをファンと共に振り回しながら、まさに「幸せを願う僕らの場所」で満面の笑みを交わしながらみんなで響かせる絆の歌で、新しいはじまりのステージは完成した。

 「ありがとう! 皆さんのおかげでスペシャルな日になりました。今後もぜひぜひ応援お願いします。福士誠治【1stワンマンライブ「不死鳥」】本当に皆さんのおかげで大成功です!」

 なお、福士誠治は8月31日にツーマンライブ【福士誠治×中島卓偉 2manLIVE [MARK&ANGEL]】を渋谷REXにて、2025年4月5日と6日にワンマンライブ【NEXT 福士誠治 ONE-MAN LIVE】を渋谷GUILTYにて開催することが決定している。再び動き始めた愛と希望のTHEATER ROCKストーリー、今後もぜひ注目してほしい。

取材&テキスト:平賀哲雄

◎【1stワンマンライブ「不死鳥」-THEATER ROCK THE MISSION-】
2024年6月30日(土)渋谷GUILTY セットリスト:
00.start
01.オープニング~不死鳥 -Fire and Ice-
02.Born to be
03.Over The Galaxy~愛が聴こえる~
04.鬼の涙
05.大停電の夜
06.オレンジ
07.ドロップアウト
08.二律背反
09.不純と接吻
10.キャンプファイヤー
11.TimeLover
12.道
MC
13.風と
En1.時点と光点(day1) /シニガミ(day2)
En2.キャンプファイヤー

◎イベント情報

ツーマンライブ【福士誠治×中島卓偉 2manLIVE [MARK&ANGEL]】
2024年8月31日(土)渋谷REX
OPEN 15:30 / START 16:00
チケット料金:5,500円(ドリンク代別)
https://eplus.jp/sf/detail/4064360001-P0030001

ワンマンライブ【NEXT 福士誠治 ONE-MAN LIVE】
2025年4月5日(土)4月6日(日)渋谷GUILTY
OPEN 16:30 / START 17:00
チケット料金:8,500円(ドリンク代別)
チケット一般販売(先着):
2024年8月31日(土)21:00~
https://eplus.jp/sf/detail/4111110001-P0030001
https://eplus.jp/sf/detail/4112300001-P0030001

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