2013/07/10
今年で10周年を迎える安藤裕子。今秋公開予定の永作博美主演映画『四十九日のレシピ』の主題歌を担当することが発表された。
これは安藤裕子ファンであるタナダユキ監督からの熱烈オファーによって実現したもの。劇中で重要な意味を持つハワイアンを代表する鎮魂歌「アロハオエ」に安藤が日本語詩を書き下ろし、歌っている。6月に終えたアコースティックツアーですでに披露され、曲名等のインフォメーションがない中、別れを歌った歌詞と美しい旋律に涙するオーディエンスは多く、早くも話題となっていた。
なお、彼女が映画主題歌を担当するのは『海原の月』以来6年ぶり。そして永作博美とのタッグは、06年に話題となった『月桂冠』CM以来8年ぶりとなる。
◎安藤裕子コメント
アロハオエ。さよならも愛してるもこの一言で伝えられる。
今回この曲を歌って欲しいと言われた時、最初はとても戸惑いました。
ハワイアンなんて知らないんだもの。
ハワイアンバンドをやっていた父に思わず連絡してしまった。
だけど本編を見て、歌える。そう思いました。
毎日毎日、多くの人が大切な人を失い泣いている。そしてゆっくり前に進んで行く。
私だってそう。
だから歌えたんだと思います。
またいつかどっかで会えるんだろう。
◎タナダユキ監督コメント
初めてお会いした時の彼女は、青いニットを着ていて、そこからのぞく透き通る肌はとてもきれいだった。茶目っ気と研ぎすまされた感性に、少女のような雰囲気を持ちながら、大人の女性の美しさを持った人だと思った。
映画の最後は「Aloha Oe」と決めていた。誰の声で“去り行く人に送る唄”を聴きたいか。思い浮かんだのは、安藤裕子さんの透明感溢れる優しく甘く切ない歌声だった。
映画を作ることは、簡単には行かない。色々なことがある。
出来上がった「Aloha Oe」を聴いた時、全てが報われた気がした。
儚げなのに力強い奇跡のような歌声。
それは映画という枠すら超えて、より多くの人に届いて欲しいと願わずにはいられない、“安藤裕子にしか唄えない”Aloha Oeだった。
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