2024/03/01 18:00
魅力的なアイドルがひしめくK-POP第4世代の中でも、サウンドとビジュアルの良さでは1、2を争うガールズグループ・Billlieが2024年2月9日、初のショーコンサートとなる【Billlie SHOW-CON “Domino Effect” IN JAPAN】を東京・Zepp Hanedaで開催した。
「誰もが持っていて共感できる内面の自我、自分たちの『B-side』を表現する」というグループのコンセプトを、オリジナリティあふれる楽曲やパフォーマンス、ミュージックビデオなどによって表現してきた彼女たち。今回のイベントはそうしたアーティスティックな面をしっかりアピールしながらも、各メンバーの素顔が垣間見えるような内容・構成になっており、会場を埋め尽くしたファンたちは終始満足そうな表情だった。2回行われた公演のうち、ここでは1部の模様をお届けする。
シユン、ション、つき、ハラム、はるなの5名で臨む今回のステージは、定刻通りにスタート。イントロダクションとなる映像が流れた後にメンバーのシルエットが見えると、大きな歓声がわき起こった。トライバルなビートが印象的なダンスポップ「DANG! (hocus pocus) - Japanese ver. -」と、イージーリスニング系のディスコサウンドで迫る「BYOB (bring your own best friend) - Japanese ver. -」の2曲を歌い踊った彼女たちは、「私たちはBilllieです!」と元気に挨拶する。
司会者とのオープニングトークに入ると、最初は緊張していたものの、2月7日にリリースした日本ファーストミニアルバム『Knock-on Effect』に関するやりとりをしているうちに穏やかな表情に。そして個別・団体のフォトタイムになるとすっかりリラックスしたようで、撮影の合間にはファンに声をかける余裕も見せた。
『Knock-on Effect』についての話題はフォトタイムを終えた後も続き、アルバムタイトルは「みなさんの心を叩きたいという思いを込めた」(はるな)とのこと。またリードトラックの「DOMINO ~ butterfly effect - Japanese ver. -」について、つきは「80年代のシンセポップジャンル」と紹介した。
次の話題は、同曲のミュージック・ビデオの印象的なシーン。途中で登場する2段ベッドは「実際の生活でも同じようなものを使用している」(はるな)そうで、シユンとつきで“あやとり”をしているのはアドリブだったとか。
そんな興味深いエピソードの連続で盛り上がり、会場のムードもすっかり良くなったところで、再びパフォーマンスタイムへ。クラシックの名曲「くるみ割り人形 - こんぺいとうの踊り」のフレーズで始まったのは「everybody’s got a $ECRET - Japanese ver. -」。ミステリアスなムードのあるこの曲と、続いて披露したパワフルな「GingaMingaYo (the strange world) - Japanese ver. -」。この2曲を聴いて、Billlieは多彩な魅力を持つレアなグループだと再認識した人も多かっただろう。
本イベントは歌以外も充実していた。最新作『Knock-on Effect』にちなんで「リレーエフェクト」と題したゲームを開催。メンバーは次のようなミッションをリレー形式で60秒以内に完了しなければならない。ペットボトルを投げて立てる(ハラム)⇒サイコロで「5」を出す(はるな)⇒ストローで5つの豆を皿に移動(つき)⇒メンバーの顔写真を予想通りにめくる(ション)⇒司会者とジャンケンをして3回連続で勝つ(シユン)。
かなり難しそうなこのゲームを、5人は制限時間内であっさりとクリア。割れんばかりの拍手が起こったものの、「成功したけど、やはり罰ゲームをやってほしい」との司会者の要請に応えた彼女たちは、「ランダムチャレンジ」に挑戦。これはいくつかのヒットソングを流して、何の曲か分かったら前に出てパフォーマンスをするというものだ。YOASOBI「アイドル」やキム・ジョングク「愛らしい」、大塚愛「さくらんぼ」といった人気曲が流れるたびに楽しそうに踊るメンバーたち。観ている側もとても幸せそうである。
「RING ma Bell (what a wonderful world) - Japanese ver. -」の熱いステージングをはさみ、今度はトークコーナー「カラフルエフェクト」が始まった。ここでは事前に受け付けた質問に答えていったが、なかでも日本活動における必須アイテムとして、「ビタミン剤」(つき)、「カッサ(顔・全身のむくみに効果的な美容法)に使う道具」(はるな)、「ハローキティのヘッドフォン」(ハラム)、「私もカッサの道具。あと、伊達メガネ」(シユン)、「おやつ。今日はハイチュウを持ってきました」(ション)など意外な話が聞けたのは貴重だったのではないだろうか。
続けて来場者とともに記念撮影を行い、ついにクロージングタイムへ。それぞれが感謝の言葉を述べ、本編のラストソングとなる「DOMINO ~ butterfly effect - Japanese ver. -」を熱唱した彼女たちは、名残惜しそうに舞台を去っていく。
そしてアンコールを受けて再び登場したBilllieには、サプライズな演出が用意されていた。美しいスローナンバー「1月0日(a hope song)」を歌い始めると、客席はファンが掲げた「my hope is you▽▽」のスローガンで一杯に。その光景を見たメンバーらは感動のあまり動くことができなくなってしまう。
5人は笑顔で「めっちゃ感動したよ。泣いちゃった」、「愛してるよ!」、「(こんなに泣いてしまったら)2部はどうするの?」と声援に応え、最後はつきが締めくくった。
「大きな愛とたくさんの幸せをくださってありがとうございます。この思いをどういった形で届けたら良いのか、いつも考えているんですけれども、Belllie've(Billlieのファンダム)のために最高のパフォーマンスをいつまでもお見せする気持ちで一生懸命がんばります!」。
Belllie'veという名称には「グループとファンは互いを信じて、ひとつになりたい」との願いが込められている。実際に今回のショーコンサートは互いの絆を確かめ合う場面が多かったように思う。日本のBelllie'veからたくさんの愛情をもらったBilllie。彼女たちの2024年はさらに飛躍する年になりそうだ。
Text by まつもとたくお
◎公演情報
【Billlie SHOW-CON “Domino Effect” IN JAPAN】
2024年2月9日(金)
東京・Zepp Haneda
※「▽」の正式表記はハートの絵文字
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