2013/06/28 11:00
カニエ・ウェスト6枚目のスタジオ・アルバム『イーザス』 が、初動枚数33万枚を獲得し、No.1デビューを果たした、7月6日付アルバムチャート。
デビュー・アルバム『ザ・カレッジ・ドロップアウト』の2位を除き、全アルバムが首位デビューを果たすという快挙を成し遂げている、カニエの6枚目のアルバム『イーザス』。世界中の建築物で撮影された、先行シングル「ニュー・スレイヴス」で話題を集めたり、映画『アメリカン・サイコ』をモチーフにした動画を公開したりと、個性的なプロモーションの反響も大きく、1週目にして大ヒットに至っている。本作には、現在大ブレイク中のダフト・パンクが参加していて、ローリング・ストーン誌でも大絶賛されている。『イーザス』は、全米の他にも、UKとオーストラリアでもNo.1デビューを果たしていて、R&Bチャート、ラップ・アルバム・チャートでも首位を獲得した。R&Bチャートでは、デビュー作から全アルバムが、No.1に輝いている。
そのカニエを追うように、自身最高の初動枚数を獲得して、2位にデビューしたのが、J.コールの『ボーン・シナー』。本来は1週間前のリリース予定であったが、カニエ・ウェストへの敬意を示し、同日にリリースされたという。とはいえ、セールスに格差が生じたわけではなく、30万枚の初動枚数を獲得し僅差で2位となったというのは、本人にとっても嬉しい結果だろう。アルバムのセールスに繋がったのが、先行シングルとしてリリースした、「パワー・トリップ」の大ヒット(今週23位)。また、ゲスト陣のクレジットや、サウンド・センスからも、若者向けというアルバムではなく、幅広い層に指示されたこともヒットの要因。
3位には、マック・ミラーの「ウォッチング・ムービーズ・ウィズ・ザ・サウンド・オフ」が初登場。2011年のデビュー・アルバム『ブルー・スライド・パーク』同様に、本作もインディーズからのリリースとなったが、堂々のTOP3入りを果たし、10万枚を超えるヒットを1週で記録している。今週は、TOP3全て、ラップ勢が占める結果となった。そして4位にもブラック勢が初登場。元デスティニーズ・チャイルドの一員である、ケリー・ローランドの4枚目のスタジオ・アルバム『トーク・ア・グッド・ゲーム』が、初動7万枚を獲得してデビューした。2ndアルバム『ミス・ケリー』(2007年6位)から、3作連続のTOP10入りを果たし、前作『ヒア・アイ・アム』(2011年3位)に続く記録となった。
ブラック勢が上位を占めた今週のTOP10内に、返り咲きでランクインしたのが、カントリー・シンガーのハンター・ヘイズのデビューアルバム、『ハンター・ヘイズ』。先週の80位から7位へと、73ランクアップさせ、今週最も数字を伸ばしたアルバムとなった。シングル「アイ・ウォント・クレイジー」が好調(19位)で、その影響もあってか再ブレイクを果たしている。シングルヒットによる影響という共通点で、11位から10位に再浮上したのが、イマジン・ドラゴンズの『ナイト・ヴィジョンズ』。シングル「レディオアクティブ」が今週、登場43週目にしてTOP3入りを果たすという記録を達成し、そのヒットを受けアルバムも数字を伸ばした。
TOP10以下では、シガー・ロスの『遠い鼓動』が14位にデビュー。7枚目のスタジオ・アルバムで、前作の7位には届かなかったものの、過去2番目に高い数字をマークした。同じく、ロック勢からは17位にフォーリング・イン・リヴァースが初登場。2011年のデビュー・アルバムに続く2作目のアルバム『ファッショナブリー・レイト』が自身最高位の17位でデビューし、UKでも初のTOP100入り(75位)を果たした。
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