2024/01/22
1969年にレコーディングした「カリフォルニア・ソウル」で知られるジャズ&ソウル・シンガーのマリーナ・ショウが死去した。81歳だった。
ショウの娘であるマーラ・ブラッドショーは、現地時間2024年1月19日にFacebookに投稿された動画で母の死を確認した。マーラは、「私たちの最愛の母であり、皆さんの最愛のアイコンでありアーティストであったマリーナ・ショウが本日12時3分に他界したことを、私自身と私たち家族にとってとても重い気持ちでお知らせします」と語った。
そして、「安らか(な最後)でした。私たちは心穏やかでした。昨日、誕生日のお祝いの投稿を見たばかりだと思いますが、双子の姉妹と私、そして私たちの家族は、(母)がそのお祝いに参加できたことにとても感謝しています」と続けた。現時点では死因は明かされていない。
マーラは、「今、彼女は安らかに眠っています。天国にいます。そう確信しています」と付け加え、母が“大好きな幾つかの楽曲を聴きながら逝きました”と語った。
1939年9月22日、米ニューヨーク州ニューロシェルでマーリナ・バージェスとして生まれたシンガーは、叔父のジミー・バージェスの影響で音楽を始めたと語っていた。バージェスはジャズ・トランペット奏者だった。
芸名をマリーナ・ショウとした彼女は、アシュフォード&シンプソンが作詞作曲し、1969年にチェス・レコード傘下のカデット・レコードから発売された「カリフォルニア・ソウル」で知られている。彼女はこのレーベルからアルバム『アウト・オブ・ディファレント・バッグス』(1967年)と『ザ・スパイス・オブ・ライフ』(1969年)をリリースし、後者にはよくサンプリングされる「カリフォルニア・ソウル」と「ウーマン・オブ・ザ・ゲットー」が収録されている。
「カリフォルニア・ソウル」はギャング・スターやステレオ・MC’sなど多くのアーティストにサンプリングされており、ディプロは2008年にこの曲のリミックスをリリースしている。また、この楽曲はダッジ、ケンタッキーフライドチキン、ドッカーズなどのコマーシャルにも使用された。
自身の音楽がサンプリングされたことについて、ショウは2009年のインタビューで、「最高だと思います。本当にそう思います。第一に、その驚きが好きですし、他の誰かのアイデアを聞くのが好きなんです」と語り、「でも、自分が太陽になったような気分になるんですよね、色々なものに降り注いでいるんです」と笑いながら述べていた。
ショウはまた、ブルーノート・レコードやコロンビア、ヴァーヴなどのレーベルからも数枚のレコードをリリースしている。ヴァーヴは声明で、「マリーナ・ショウの逝去に悲しみを覚えています。彼女の“カリフォルニア・ソウル”は今日も変わらず人気があり、アルバム“It Is Love: Recorded Live at Vine St.”は1987年にヴァーヴ・レーベルの再出発に貢献した素晴らしいシンガーでした」とコメントした。
ショウは、ライブでのパフォーマンスが“私の救いだった”と語り、「私は本当に一貫してライブ活動をしてきました。大きなバンドも小さなバンドも、あらゆる会場で。大好きですから」と述べていた。
ショウの遺族は、哀悼の意を表したい人のために住所を共有している。
Ms. Marlena Shaw & Family
P.O. Box 335774
N. Las Vegas, NV 89033
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