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2023/12/23 12:00

<わたしたちと音楽 Vol.30>齋藤友香理が語る、つまずきから学んだ自分に素直になることの大切さ

 【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】(WIM)の日本版実施に伴い展開されている、独自の観点から“音楽業界における女性”にフォーカスしたインタビュー連載『わたしたちと音楽』。Vol.30となる今回は、2024年2月8日に開催される【Billboard JAPAN Women In Music vol.2】で東京フィル・ビルボードクラシックスオーケストラを指揮する齋藤友香理が登場した。

 家入レオ、加藤ミリヤが出演するこのライブについて、「この貴重なチャンスに私をご指名いただいたことにまず感謝ですね」と述べると、「楽曲のリズムやムードによって、私の指揮のスタイルやオーケストラが表現する音には変化があるはずなので、それが楽しみ。相乗効果でどんなプラスが生まれるか、私自身が期待しています」と意気込みを語った。

 2013年にドレスデンに渡り、欧州でリール国立菅やウィーン・トーンキュンストラー管を指揮する経験を積んできた齋藤。ドイツで驚いたことの一つとして、意見を求められたことをあげると、「周りの人はどんどん自分の意見を発表しているけれど、自分は最初それに戸惑ってしまいました」と明かした。そこから自分に素直になることで変化していったと説明すると、「“これ言ったらどうなっちゃうだろう”と考えすぎると何も言えなくなるので、あまり考えないようにしています。あと大切にしているのは、自分が感じたことを自然に伝えるのと同時に、“なんでそう思ったのか”を自分に深く問い直すこと。その方が、出てきた言葉に説得力が生まれると思うんです」と話した。

 さらにオーケストラを率いるために、自分の言葉に説得力を持たせることの必要性を問われると、「私の場合は最初に“自分の意志とは?”とつまずいたことで、それを乗り越えるために考えることができるようになった。そういう失敗を繰り返して、経験を積んでこられて良かったと思っています」と述べた。

 インタビュー全文は特集ページにて公開中だ。また、【ビルボード・ジャパン・ウィメン・イン・ミュージック】の特設サイトでは、これまでのインタビューやプレイリストなどをまとめて見ることができる。

 2007年からアメリカで開催されている【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】は、音楽業界に貢献した女性を表彰するアワードで、2023年版は3月に実施された。日本では、インタビューやライブ、トークイベントといった複数のコンテンツから成るプロジェクトとして2022年秋にローンチした。【Women In Music vol.2】では、様々なポップス&ロックのアーティストとクラシック・オーケストラの共演を実現してきたビルボードクラシックスとタッグを組み、家入レオと加藤ミリヤがオーケストラとともに力強い歌声とメッセージを届ける。

Photo: Shimpei Suzuki / Hair & Make up: Tomoco Ookado

◎公演情報
【Billboard JAPAN Women In Music vol.2】
日時:2024年2月8日(木)18:00開場/19:00開演
会場:東京・TOKYO DOME CITY HALL
出演:家入レオ、加藤ミリヤ(※五十音順)
指揮:齋藤友香理
管楽器:東京フィル・ビルボードクラシックスオーケストラ
チケット:S席10,500円、A席9,000円(ともに税込)
※小学生以上チケット必要、未就学児入場不可

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