2023/12/08
2023年の年間Billboard JAPAN“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”で、ゆこぴ「強風オールバック」が1位に輝いた。
本チャートは、2022年12月7日からスタートしたニコニコ動画におけるVOCALOID曲の人気を測るチャートだ。オリジナル動画や二次創作動画などの動画再生数や動画総数、コメント数、いいね数などのデータにBillboard JAPANが独自開発した係数に乗じて上位20位までのランキングを生成している。
記念すべき初の年間チャートを制した「強風オールバック」は、ゆこぴがボーカルに歌愛ユキを起用した楽曲で、2023年3月15日に投稿された。12月5日時点でニコニコ動画での再生回数は365万回以上、YouTubeでの再生回数は7,490万回以上を記録しており、本チャートでは、通算13週首位という最多記録を保持している。また、7月19日から放映されている日清・カップヌードルのCMで本楽曲の替え歌が使用されたり、イー・ガーディアンが発表した【SNS流行語大賞2023】に本楽曲の歌詞の一部から派生した「○○した瞬間、終わったわ」がノミネートされたりするなど、社会的にも話題が高まっている。ポイントを見ると、オリジナル動画は僅差で2位だが、二次創作関連は1位を獲得。特に作成動画のいいね数は、2位と比較して1.7倍のポイントを獲得している。また、本チャート以外にもYouTubeのUGCを指標としている、“Top User Generated Songs”の年間チャートにもチャートインしている。「強風オールバック」は、オリジナル動画が持つ驚異的な話題性、そして多く投稿されている二次創作動画が相乗効果となり、2023年の“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”の首位を獲得した。
続く2位には、ツミキ「フォニイ」が登場。2021年6月5日に公開された本楽曲は、ツミキが初めてCeVIO AI・可不を使用した楽曲で、自身初の再生数ミリオンを達成し伝説入りを果たした楽曲だ。12月5日時点で本楽曲はニコニコ動画で投稿されたCeVIOオリジナル曲の中で最も多い約842万回の再生数と約4万回のマイリスト数を記録している。また、本楽曲の“歌ってみた”動画は多くの歌い手やバーチャルYouTuberにより公開されており、ポイントを見ると、作成動画総数は2位、作成動画再生数、マイリスト数は1位を獲得している。
そして3位には、いよわ「きゅうくらりん」がチャートイン。本楽曲は2021年8月29日にいよわが投稿した自身初のCeVIOオリジナル曲で、ニコニコ動画で最も多いいいね数を獲得しているCeVIOオリジナル曲となっている。また、本チャートが2022年12月7日にスタートして以来、2023年8月9日発表分をのぞいた全ての週でチャートインというロングヒットに。オリジナル動画関連のポイントは総合首位の「強風オールバック」を上回る1位を獲得した。
その他、ピノキオピーが上位20曲に「神っぽいな」「デビルじゃないもん」「転生林檎」の3曲をチャートインさせ、年間チャートにチャートインした楽曲が最多となった。また、2010年に投稿されたwowaka「ローリンガール」や、現在連続首位記録を更新中の原口沙輔「人マニア」もチャートインするなど、新旧織り交ざった“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”初の年間チャートとなった。
Text by Ian Li
◎ゆこぴ コメント
嬉しいな って 思いました。
【Billboard JAPAN ニコニコ VOCALOID SONGS of the Year 2023】
トップ20
1位「強風オールバック」ゆこぴ
2位「フォニイ」ツミキ
3位「きゅうくらりん」いよわ
4位「ラヴィ(Lavie)」すりぃ
5位「酔いどれ知らず」Kanaria
6位「神っぽいな」ピノキオピー
7位「新人類」まらしぃ×じん×堀江晶太(kemu)
8位「ロウワー」ぬゆり
9位「マーシャル・マキシマイザー」柊マグネタイト
10位「アンノウン・マザーグース」wowaka
11位「ダーリンダンス」かいりきベア
12位「デビルじゃないもん」DECO*27 x ピノキオピー
13位「ラグトレイン」稲葉曇
14位「KING」Kanaria
15位「春嵐」john
16位「ローリンガール」wowaka
17位「グッバイ宣言」Chinozo
18位「ベノム」かいりきベア
19位「転生林檎」ピノキオピー
20位「人マニア」原口沙輔
集計期間:2022年11月28日(月)~2023年11月26日(日)
関連記事
最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像