2010/09/28
TRENT REZNORが再び音楽ニュースの世界に戻ってきてくれた。しかし今回REZNORが提供してくれた音楽ネタは、新作メディアに関する彼の先駆的な構想に関するものではなく、ソーシャル・ネットワーキングの最大手Facebookの創設を描いた映画『THE SOCIAL NETWORK』のサウンドトラックへ参加したという、むしろ貢献的な内容のネタだ。
映画『THE SOCIAL NETWORK』は、MARK ZUCKERBERGが創設したFacebookとソーシャル・ネットワーキング・ビジネス全般におけるダークな裏側を描いた作品で、REZNORは同作品のスコアをすべて手掛けたという。ネットのニュース専門ブログ“MASHABLE”とのインタビューの中で、REZNORは今回スコアを手掛けた目的を「映画の内容をよりドラマチックにする、ダークな雰囲気の音楽を作りたかった。この映画では裏切りとか貪欲さといった人間の闇の部分が全編を通じて描かれていて、それをより強力に表現する音楽を作ることが僕の目標だった。仕上がったスコアにはとても満足しているし、映画をよりクールなものにしていると思う」とコメントしている。
また、先頃ツイッターとの決別宣言をしたことでも知られるREZNORは、ソーシャル・メディアに対する独自の考えを披露し、「僕には使うことができないね。なぜかと言うと、いわゆるセレブになってしまった自分には、一般の人がやっているようなFacebookの使い方をすることは不可能だからだ。自分の友人を含む多くの人たちが、自らのポートレイトをオンライン上で公開しているのを見ると、確かに面白いとは思う。超現実的な自分や“人からこう見られたい”と思う姿を公開している様子をね。でも、こんなやり方で人と関わることに慣れてしまった世代は、このあとどうなってしまうのだろうかと疑問で仕方がないんだ。情報を過度にシェアする世の中では、人間関係のあり方も変わってしまうんじゃないだろうか」という懸念を口にしている。
映画『THE SOCIAL NETWORK』では、NAPSTERの創設者でのちにFacebookの社長となるSEAN PARKER役をJUSTIN TIMBERLAKEが演じていることも話題で、作品は今週末の10/1(金)から全米公開される。
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