2023/02/10
1973年5月26日に開催されたキャロル・キングによるコンサートの音源を収めた『ホーム・アゲイン:ライヴ・フロム・セントラル・パーク』が配信された。
米ニューヨークのセントラル・パーク内にあるザ・グレイト・ローンで推定10万人の観客の前で行った凱旋コンサートの模様を収録しており、公演後、50年間未発表のままになっていた作品となる。プロデューサーのルー・アドラーとニューヨークのコンサート・プロモーターのレジェンド、デルスナーはセントラル・パークの名高いグレイト・ローンで史上初の無料コンサートを行うことを決めた。このイベントはニューヨークのライブ・パフォーマンスの状況を一変させ、セントラル・パークで伝説のパフォーマンスが行われる先駆けとなり、今日まで続く一時代の始まりとなった。
キャロル・キングは代表的な名曲と、間もなくリリースされることになっていた1973年のアルバム『ファンタジー』収録曲を披露し、ファンを喜ばせた。キングはこの頃大きな商業的成功を手にしていたにも関わらず、コンサートはめったに行わなかった。しかしこの特別な機会においては、まずは独りでピアノの弾き語りを行い、後半ではデヴィッド・T・ウォーカー、クラレンス・マクドナルド、チャールズ・ラーキー、ハーヴィー・メイソン、ボビー・ホール、トム・スコットなど、『ファンタジー』のレコーディングの参加したメンバーを含む11人編成の強力なバンドを率いた。
プロデューサーのアドラーは、「私たちは何かスペシャルなことをキャロルとニューヨークでやりたいと思っていた。ロン・デルスナーと連絡を取って、キャロルが地元のニューヨークに帰ってくると話したんだ。ここは彼女が育って、音楽で身を立て始めた場所だ。ニューヨークは彼女にとってすべてだったから、彼女はふるさとと熱心なファンの両方に何かお返しがしたいと考えていた」とコメントしている。
キングは、「“つづれおり”がものすごくヒットしたから、みなさんに何かお返しがしたいと強く願っていたの。セントラル・パークの、人でいっぱいのグレイト・ローンを臨むステージに出ていったとき、最初の1分間は何だか恐ろしかったわ。でもみんなの歓声が私の方に波みたいに押し寄せてきたの。とにかく愛にあふれていたわ。受け止めきれないくらいたくさん。でも、私がやるべきなのは座ってプレイし始めることだけだって気づいたの。みんな私を観に来ていたからね。どう歌えばいいかはわかっていたから、その通りにしたわ」と振り返っている。
◎リリース情報
アルバム『ホーム・アゲイン:ライヴ・フロム・セントラル・パーク』
2023/2/10 RELEASE
https://SonyMusicJapan.lnk.to/CaroleKingHomeAgain
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