2013/05/08
(左から)吉田康弘監督、大竹しのぶ、三吉彩花、小林薫
映画『旅立ちの島唄~十五の春~』東京プレミア試写会が8日、東京都内で行われ、出演者の三吉彩花、大竹しのぶ、小林薫、吉田康弘監督が登壇した。
本作は、高校の無い沖縄の離島、南大東島に暮らす15歳の少女が、進学により島を旅立つ姿を通して、離島の現実や家族の在り方を問いかける感動作。
映画初主演となる三吉は、父親役が小林、母親役が大竹という大先輩に囲まれての演技について「最初は“大丈夫なんだろうか”とすごい緊張したけれど、お芝居の上でもお二人から学ぶことがたくさんあり、今回ご一緒させていただき本当にうれしかった」としみじみ。
一方、父親役を演じた感想を聞かれた小林は「父親って寂しいなと思った」とポツリ。「劇中にもあるように、お母さんは久しぶりに娘に再会しても、着付けを手伝ったりメークを直したりとスキンシップができるけど、父親はそういう関わり方ができない。演じていても(娘とは)微妙な距離感があって、父親って損だな、男ってはかない存在だなとつくづく思った」と苦笑交じりに語った。
この日は、母の日が近いこともあって、娘役の三吉が母親役の大竹に100本のカーネーションの花束をプレゼントするという一幕も。
「お母さんは得ですね~」といたずらっぽく語る大竹に対し「父親がカーネーションを受け取るわけにもいかないので」としつつ、うらやましそうに見ていた小林。
続けて三吉が「私はお父さんを悲しませるような娘ではありませんよ」とちゃめっ気たっぷりに、小林にも用意していた花束とグラスをサプライズでプレゼント。
「泡盛がお好きと聞いたので。飲み過ぎには注意してね」と笑顔で手渡す三吉に、小林は「ありがとうございます。いろいろ気を遣わせてしまってすみません」と感動しきりの様子で会場の笑いを誘った。
映画は、5月18日から、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー。
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