2023/01/12 20:00
the band apartのアコースティックユニット・the band apart(naked)のBillboard Liveツアーが、2023年1月5日の東京・Billboard Live TOKYOを皮切りに、大坂・横浜の3会場で開催。本稿では東京公演・1stステージの模様をお届けする。
1998年に結成され、2023年で結成25周年イヤーを迎えたthe band apart。2022年にはthe band apartとして5年ぶりの9thアルバム『Ninja of Four』をリリースし、初のホールワンマン公演を含む全国ツアー【SMOOTH LIKE BUTTER TOUR 2】を開催。nakedとしても2016年以降コンスタントに作品やライブを重ねている。そんな彼らの結成25周年イヤーの幕開けを飾る特別なライブがBillboard Liveにて行われた。
会場にリラックスしたムードが漂うなか、荒井 岳史(Vo./Gr.)、川崎 亘一(Gr.)、原 昌和(Ba./Cho.)、木暮 栄一(Dr.)の4人がステージに登場。メンバーはそれぞれ椅子に座るスタイルで定位置に着くと、木暮のほっこりするエピソードトークを挨拶に幕を開けた。
演奏が始まると、1曲目からアコースティック編成ならではのさわやかなギターサウンドが早速心地良く、荒井の優しい歌声と共に会場全体を包み込む。Billboard Liveでの着席スタイルのパフォーマンスということも相まって、どこかアットホームで親密な雰囲気だ。今回大阪・横浜公演がまだ残ってるのでネタバレは控えるが、セットリストは2021年5月にリリースされたnaked名義のミニ・アルバム『3』をメインに、アコースティック編成だからこそ聴ける楽曲、普段のバンド編成で演奏している懐かしい楽曲などさまざまに展開された。見渡すとオーディエンスは老若男女と客層は幅広く、バンアパ4人の織りなすバンドサウンドにのせて思い思いに体をゆらし会場は終始温かい雰囲気に。ライブが進むにつれてグルーヴも増し、笑顔で楽しそうに演奏しているメンバーの様子がとても印象的だ。演奏はそれぞれ曲ごとに頻繁に楽器を持ち替え立て続けに披露され、アコースティック編成といえど多彩な魅せ方で観客を魅了し、多幸感あふれる充分な音圧が素晴らしかった。
途中のMCでは、スペシャルゲストとして□□□の三浦康嗣(Key.)がこの日の為に作られたブルーのオリジナルカクテルを両手に持ち、温かい拍手のなか登場。「25周年イヤー最初のライブなのでみんなで楽しみたいです」と荒井がポジティブに語り、その後もゆるやかなトーク展開で会場を和ませた。ところどころ垣間みえる彼らのリラックスした素顔は、これまで築きあげたメンバーやファンとの信頼感がもたらしたものなのだろう。
三浦が参戦し5人体制となった後半戦は、よりパワーアップしたバンドサウンドで軽快にスタート。三浦が歌唱する楽曲や、□□□の楽曲など立て続けに披露されオーディエンスの心を掴んだ。曲間MCでは、これまたゆるやかなお正月エピソードやモヒカンについて語り、笑いを誘うシーンも。終盤に差し掛かるとアンセム的な曲で畳み掛け、オーディエンスから自然とクラップが沸き起こった。ひたすら心地良いバンドサウンドと、穏やかでピースフルな空間を作り上げ本編の幕を閉じた。
少し時間を置いて、三浦含むメンバー5人がステージに再び登場。「今年も皆さんにとって良い年になりますように少しでもお手伝いさせて頂ければと思います」「the band apart、nakedをよろしくお願いします!」と荒井が威勢よく語るとその流れのままアンコールへ。ステージ後ろのカーテンが開き、Billboard Liveならではのイルミネーションとnakedのサウンドが相まりスペシャルな空間で会場を大いに盛り上げライブを締め括った。
また、the band apart(naked)は、1月20日に大阪・Billboard Live OSAKA、1月27日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMAにて同公演を開催する。結成25周年イヤーのnakedならではのスペシャルなステージを是非ビルボードライブで体感してほしい。
Text by Rumi Miyamoto
Photo by Masanori Naruse
◎公演情報
【the band apart(naked)】
2023年1月20日(金)大阪・Billboard Live OSAKA
2023年1月27日(金)神奈川・Billboard Live YOKOHAMA
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