2023/01/12
U2が、ニュー・アルバム『ソングス・オブ・サレンダー』を2023年3月17日にリリースすることを発表した。40年を超えるキャリアを通して発表してきた最も重要な40曲を、過去2年間に行われたセッションで2023年版として新たな解釈で新録音したアルバムだ。
その中から第1弾トラックとして「プライド」(オリジナル・ヴァージョンは『焔(ほのお)』[1984]に収録)が1月12日に先行リリースされた。
「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」、「ワン」、「ビューティフル・デイ」、「サンデイ・ブラッディ・サンデイ」、「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネーム(約束の地)」など世界中で大ヒットした代表曲の数々を音楽的に再構想すべく、新たなアレンジと、曲によっては新たな歌詞は施され、全く新しい楽曲へと生まれ変わった。
アルバムのプロデュースと編集を担当したU2のギタリスト、ジ・エッジは、「音楽はタイムトラベルを可能にする。そこでこれらの曲を現代に持ち帰り、21世紀風に再構想したなら、どんな恩恵がもたらされるのか否か、それを知りたいと僕らは思い始めたのだ。最初は一種の実験として始まった試みだったが、初期のU2の楽曲の多くが新たな解釈によって生まれ変わるうちに、気づけば僕らは夢中になっていた。ポストパンクの衝動は親密さにとって代わり、新たなテンポ、新たなキー、場合によっては新たなコードが試され、新たな歌詞が施された。本当に素晴らしい曲というのは、容易に破壊されないのかもしれない」と語っている。
さらには、「どの曲を再訪するかの選択は、まずデモを何度も作ることから始まった。僕が考えたのは、必要最小限以外のすべてを取り除いた時、それがいかに楽曲として成立するかだ。また、元々ライヴで演奏されることを想定して書かれた曲が多いので、親近感があるものにすることも大きな目的の一つだった。そうやって録音された曲のスケッチをプロデューサーのボブ・エズリンと一緒に聴き直したところ、そのままでうまくいくと思えるものと、もっと工夫が必要なものはすぐに明らかになった。そこで全員が思ったこと。それは“少ないほど豊かである”ということだ」とジ・エッジは説明している。
新たに録音された40曲は、4人のメンバー各自の名義で4枚の“アルバム”にまとめられ、CDまたはLPの4枚組ボックスセットの形態でリリースされる。
「曲同士が互いに作用を及ぼすのを聴きながら、4枚分の曲順を決めていくのは実にわくわくする作業だった。あっと驚かれるような曲と曲の並びを見つけるのは、ちょっとしたDJ気分だった。明確な違いを持つ4枚のアルバムが出来上がったなら、それぞれにおけるリーダー的存在がどのメンバーになるのかは自ずと明らかだったよ」とジ・エッジは話している。
『ソングス・オブ・サレンダー』日本盤は、40曲入・CD4枚組ボックスセット(ナンバリング入り完全生産限定盤)、40曲の中から20曲を収録したCD初回限定デラックス盤、同様に17曲を収録したCD通常盤(日本盤ボーナス・トラック1曲収録)の3形態でリリースされ、日本盤のみSHM-CD仕様となる。輸入盤の4LPボックスセット(ナンバリング入り完全生産限定盤)、LP、カセット、そしてデジタル配信でも発売される。
アルバムのブックレットにはジ・エッジによるライナーノーツが掲載される(日本盤は日本語訳付)。
また、「ビューティフル・デイ」をバックに、米コロラド州レッド・ロックスでのライブ、【ライブ・エイド】出演、「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネーム(約束の地)」のMVゲリラ撮影、ベルリンの壁崩壊直後の『アクトン・ベイビー』録音など、バンド結成からのキャリアのハイライトで構成されたアルバム・トレーラーが公開されている。
◎リリース情報
「プライド」
配信中
https://umj.lnk.to/U2_pinol
アルバム『ソングス・オブ・サレンダー』
2023/3/17 RELEASE
<4CDボックスセット>
UICY-80291/4 7,040円(tax incl.)
<1CD初回限定デラックス盤>
UICY-80295 3,080円(tax incl.)
<1CD通常盤>
UICY-16150 2,750円(tax incl.)
https://umj.lnk.to/U2_sos_
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