2022/12/09
2022年の年間Billboard JAPANアニメチャート“HOT Animation”で、テレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編のオープニング・テーマであるAimer「残響散歌」が1位に輝いた。
7週以上の連続首位記録を打ち立てる楽曲が続出し、今年もロングヒット作が次々登場したアニメチャート。数々のヒット作を押しのけトップに立った「残響散歌」は、先行配信によって2021年12月15日発表チャートに初登場して以降、じつに51週にわたってチャートインしている。そのうち42週はトップ10以内をキープし、根強い支持を見せつけた。
なかでもカラオケ指標は特に高く、2月16日から6月15日発表チャートまで、18週連続で1位を記録。ダウンロード、ストリーミング、動画再生の3指標の高さから“能動的に聴かれている”結果が表れているだけでなく、自身でも歌い、能動的に愛され楽しまれている楽曲ということがわかる。ちなみに2021年年間アニメチャート首位は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌のLiSA「炎」が勝ち取っており、2年連続で『鬼滅』主題歌が本チャートを制することとなった。
続いて、TVアニメ『SPY×FAMILY』オープニング主題歌のOfficial髭男dism「ミックスナッツ」が2位に。15週連続首位を記録し、今年いちばんの連続首位記録を打ち立てた同曲は、初登場となった4月20日発表チャート以降、33週連続で6位以内をキープしているのも驚異的だ。
3位には、Ado「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」がチャートイン。「ミックスナッツ」の連続首位記録、また「残響散歌」のカラオケ指標連続首位を打ち止めた楽曲で、こちらも初登場となった6月15日発表チャートから、25週連続でトップ3以内をキープしている。
また、Ado×『ONE PIECE FILM RED』といえば、8月10日にアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』が発売されたことをきっかけに、8月24日公開のアニメチャートトップ10のうち、8曲をAdoが独占したことも衝撃的だった。この人気も根強く、同プロジェクトからは8位に「私は最強 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」、10位に「逆光 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」がそれぞれトップ10入りしている。
ロングヒット作が名を連ねる今回の年間トップ10でも異彩を放っているのが、TVアニメ『チェンソーマン』オープニング・テーマの米津玄師「KICK BACK」だろう。同アニメの初回放送と同時の10月12日に配信がスタートし、10月19日発表チャートに初登場すると、そこから7週連続で首位をキープ。編曲で参加している常田大希(King Gnu/millennium parade)も出演するミュージック・ビデオやライブビデオの公開など、コンスタントに話題を振りまいてきたほか、11月23日にはCDシングルとしてもリリースされ、すべての指標で高順位を獲得した。この全方面の強さで、リリースから7週という短期間にもかかわらず、年間9位に躍り出た。
鈴木雅之らのカバーなどで話題を集め、根強い人気を誇るYOASOBIの「怪物」(TVアニメ『BEASTARS』オープニング・テーマ)も2021年3月のリリースにもかかわらず、7位に登場するなど、新旧入り交じった今年の年間アニメチャート。まだまだ週間チャートでも上位を記録しロングヒットを続けそうな楽曲も多く、2023年もどのような変化を見せていくのか、引き続き注目したい。
Text by Maiko Murata
【Billboard JAPAN Hot Animation of the Year 2022】トップ10
1位「残響散歌」Aimer
2位「ミックスナッツ」Official髭男dism
3位「新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」Ado
4位「一途」King Gnu
5位「逆夢」King Gnu
6位「Cry Baby」Official髭男dism
7位「怪物」YOASOBI
8位「私は最強 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」Ado
9位「KICK BACK」米津玄師
10位「逆光 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」Ado
集計期間:2021年11月29日(月)~2022年11月27日(日)
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