2022/11/28 14:00
リゾが、米エンターテインメント・ウィークリーとのインタビューで米ポップ・ミュージックのスティグマ(不名誉)について語り、ポップ・ミュージックとレース(民族)・ミュージックの違いや、後者がいかに黒人アーティストを隔離するために使われてきたかについて説明した。
自身のドキュメンタリーに絡めたインタビュアーの質問に対し、彼女は、「(ポップ・ミュージックの)ジャンルは本質的に人種差別的ですよ」と答え、「調べさえすれば、誰だってレース・ミュージックがあった上でポップ・ミュージックがあることがわかると思います。そしてレース・ミュージックとは、黒人アーティストをメインストリームから隔離する方法だったわけです。なぜなら彼らは、黒人や褐色人種が作った音楽を子どもたちに聴かせたくなかったからです、悪魔的だやら何やらなどと言って」と続けた。
さらにリゾは、例えば後にヒップホップやラップの誕生につながったR&Bなどのジャンルについて、まるで暗号のように作られたものなのだと説明した。彼女は、「ポップ(音楽)について考えるとき、80年代のMTVが“ラップは流せません”だとか“米国の真ん中(で暮らす)人たちがどう思うか考慮していますので、この人をプラットフォームに載せられません”などと言っていたことを思い出しますが、それが何の暗号かみんな分かっていますよね」と述べている。
今やポップ・ミュージックは“円滑”だが、“人種差別的な起源”があることを忘れてはいけないと彼女は指摘した。音楽の進化と共に、ヒップホップやラップのアーティストがポップ・ミュージック界に進出してきたことを“とてもクール”だと彼女は述べ、「ラップがゲームを動かしている」と付け加えた。
この会話の中でリゾは、自分と自分の音楽が十分に“黒人的”(ブラック)ではないと考える人たちの反発についても触れており、人々は自分に慣れるしかないと思うと語った。「新しいものは何でも、批判されたり、自分には合わないと感じたりするものなんです」と彼女は述べ、「でも一度何かに慣れると、好みに合うかもしれない。だからポップ・ミュージックが嫌いな人、ポップ・ミュージックを作る黒人アーティストが嫌いな人も、いずれは私のことを好きになるかもしれないですね。私に慣れるしかないですよ、だって私は良いものを作っているのだから。あなたは損をしているんです」と自負した。
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