Billboard JAPAN


NEWS

2022/11/07

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』サントラ配信、リアーナ/テムズら参加

 全世界で社会現象となった『ブラックパンサー』の続編となる『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のサウンドトラック『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ』が映画の公開に先駆けて配信開始となった。

 本作は、ナイジェリアのラゴス、メキシコ・シティ、ロンドン、ロサンゼルスで収録され、リード・シングル「リフト・ミー・アップ」を歌うリアーナを筆頭に、テムズ、ファイアボーイ・DML、OG DAYV feat. フューチャー、シーケイ feat. ピンクパンサレス、E-40など、世界中から40人以上のアーティストが参加している。

 【エミー賞】2回、【グラミー賞】2回、【アカデミー賞】1回の受賞歴を持つ作曲家ルドウィグ・ゴランソンが、サウンドトラックのスコアとオリジナル曲の作曲とプロデュースを担当した。彼は、チャイルディッシュ・ガンビーノ、アデル、ハイム、ジャスティン・ティンバーレイクといった数々の人気アーティストのプロデュースや、人気映画やテレビ・シリーズ(『ブラックパンサー』、『クリード チャンプを継ぐ男』、『マンダロリアン』)の作曲も幅広く手がけている。

 映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の監督であるライアン・クーグラーとゴランソンは本作で4作目のタッグとなる。ゴランソンが「曲とスコアは一体的である」と語るように、革新的なサウンドスケープの制作に取り組んだ。2人はUSC映画学校に通っていた頃からこのアプローチについて語っており、本作でついに実現させることができた。

 3つの大陸と5つの国にまたがる6つのスタジオで、2,500時間以上を費やしてスコアとサウンドトラックはレコーディングされた。映画では250人以上のミュージシャン、2つのオーケストラ、2つの合唱団、40人以上のボーカリストによって奏でられる音楽を聴くことができる。

 クーグラー監督は、リアーナの楽曲「リフト・ミー・アップ」の共同作詞から、ナイジェリアのシンガー・ソングライター、テムズが歌唱するボブ・マーリーの名曲「ノー・ウーマン、ノー・クライ」のカバーを提案し、瞬く間に話題となった特報で使用されるケンドリック・ラマーの「オールライト」とブリッジを組むまで、映画の音楽制作に深く関わっている。

 「ライアンと私は、音と声によって生み出される没入感のある冒険を創り出すことの大切さについて話し合いました。もし、映画の中で曲を使うなら、曲全体がストーリーとつながっているものにしたかったのです。テーマ的には、観客を悲しみから祝福へと向かわせたかったのです。サウンドトラックを聴くと、目を閉じて、映画の体験を追体験できる、それが意図でした」とゴランソンはコメントしている。

 ストーリーがナイジェリアとメソアメリカのカルチャーにインスパイアされていることから、レコーディング・セッションはナイジェリアのラゴス、メキシコのメキシコ・シティ、そしてロンドンのアビー・ロード・スタジオで行われた。テムズなど革新的な音楽が生まれる場として知られるラゴスの人気アーティストとタッグを組み、さらに、マヤ語でラップするラッパーのPat Boyをはじめ、メキシコシティの新進気鋭のラッパーやアーティストらも本作に参加している。

 ゴランソンはメキシコ・シティに滞在中、音楽考古学者のアレハンドロ・ロハスと密接に協力し、マヤ音楽を探求・研究した。サウンドスケープの制作には、ナイジェリアとメソアメリカの両方の文化に由来する楽器が使用されている。

 なお、ゴランソンによる映画のスコア・アルバムは11月11日にリリースされる。

◎リリース情報
アルバム『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ』
2022/11/4 RELEASE
https://marvelmusic.lnk.to/BPWF

©Marvel Studios 2022

ルドウィグ・ゴランソン その他の画像・最新情報へ