2022/10/14
シンディ・ローパーが、女性が“性と生殖に関する医療サービスを受けたり、中絶を選択する権利のために戦う”団体を支援するため、<Girls Just Want To Have Fundamental Rights Fund>と名付けられた基金をを立ち上げた。
ベテランのシンガー・ソングライターであり活動家でもある彼女は、米最高裁が2022年6月に1973年の「ロー対ウェイド裁判」の判決を覆したことを受け、国際ガールズ・デーにあたる10月11日にこの取り組みを発表した。彼女はまた、“Girls Just Want To Have Fundamental Rights”と書かれたTシャツを限定発売し、その売上も基金に寄付する。
シンディの公式サイトには、「全ての女性と女児の基本的権利と健康を向上させる取り組みを支援する」という基金の抱負が書かれている。フェミニストであることを公言している彼女にとって、これはようやく実現した取り組みとなる。米ピープルとの最近のインタビューで彼女は、「ほとんどの女性が、“あなたはフェミニストなの?"と言った場合、人は、“まあ、自分はヒューマニストだよ”と言うでしょう。私は、“そう、フェミニストよ。トレーニング・ブラを燃やしたのよ”って言いますね」と述べ、「それから2017年に、“Girls Just Want To Have Fundamental Rights”(女子は基本的権利を持ちたいだけ)と書かれたプラカードを持った若い女の子たちを見て、私は、“ちょっと聞いてよ、無駄じゃなかったんだよ”って思ったんです。小さい子たちが私の話を聞いてくれていたんです」と語っている。
この基金の名前は、シンディが1983年に発表した大ヒット曲「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」(当時の邦題:ハイ・スクールはダンステリア)に由来しているが、この曲を作った時に政治的な意図はなかったと彼女は認めている。「政治的なものではありませんでしたが、色々な意味でそうでした。“女性は一丸となって楽しむべき”だなんて図々しい発言でしたから。当時のツアーでは祖母、母、娘の3世代に渡る人たちを実際に見ました。そのおかげでやった甲斐があったと思いました」と彼女は振り返っている。
80年代に一世を風靡したヒットメーカーは、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”に14曲を送り込み、そのうち8曲はTOP10入りした。「タイム・アフター・タイム」と「トゥルー・カラーズ」の2曲はNo.1を獲得している。(「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」は2位が最高位だった。)
キャリアを通じて、彼女は2つの【グラミー賞】(1985年、2014年)、【エミー賞】(1995年)、【トニー賞】(2013年)を受賞しており、2018年には、米ビルボード主催の【ウィメン・イン・ミュージック・アワード】で<アイコン賞>を授与された。
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