2013/04/18 18:49
スウェーデンのオルタナティブ・ロック・バンド、ザ・ハイヴスが、同胞のグループ、カーディガンズに対し1850万クローナ(およそ2億8千万円)を支払わなければならなくなった。
スウェーデンの都市、ルンドの地方裁判所は、マルメの南部にあるレコーディング・スタジオ兼プロダクション・ハウス“タンバリン・スタジオ”を交えた金銭論争について審問した。
AFP通信によると、タンバリン・スタジオは2つのバンドの財政面も動かしており、同社では儲かっているバンドから収入の乏しいバンドへお金を送金することを普通に行なっていたという。ところがザ・ハイヴスは、受け取っていたお金がカーディガンズからの貸し付け(ローン)だったことを知らされていないと主張したのだ。
裁判所は、その送金は“ローンとされるべきではなかった”としたものの、“カーディガンズからのお金をザ・ハイヴスが保持し続ける理由は無い”とし、返済されるべきとの判決を下したという。また、伝えられるところでは、ザ・ハイヴスはさらに原告の訴訟費用も負担するとのことだ。
本件に関し、どちらからも声明は出されていない。
カーディガンズは90年代後半にいくつかヒットを飛ばし、なかでも最大のヒット曲は1996年の「ラヴフール」だ。同曲はバズ・ラーマン監督の映画『ロミオ+ジュリエット』のサウンドトラックにフィーチャーされ、イギリスで最高2位を記録した。
また、ザ・ハイヴスもイギリスで成功を収めており、2001年10月リリースのコンピレーション・アルバム『ユア・ニュー・フェイヴァリット・バンド』と、同作からのリード・シングル「ヘイト・トゥ・セイ・アイ・トールド・ユー・ソー」で知名度を上げた。2002年には1150万ドル(およそ113億円)とも噂された契約金にて、ユニバーサルミュージックUKとワールドワイド契約を締結している。4月下旬からツアーに出る彼らは、その後ヨーロッパで夏フェスを回るものと思われる。
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