2022/09/16
2022年9月14日にスクリーン・ラントとのインタビューで、映画『エルヴィス』を監督したバズ・ラーマンが、同作の4時間の長編バージョンについて触れ、今後リリースされる可能性を語った。
「(長編バージョンが公開されるのは)今ではなく、おそらく来年でもない」と監督は今後の展開について話し、「でも、将来的に新たなカットのバージョンを出すというアイデアで冒険するのは無しじゃない。とても発言には慎重にならないといけないんだ。何かを言った瞬間、僕宛のツイートは全て“4時間バージョンをくれ!”になってしまう。自分の家の外にそれを言うために大勢が集まってきそうだ」と説明した。
「でも、長編バージョンを出す可能性をゼロにしたわけじゃない」とバズは再度指摘し、『エルヴィス』のこれまでの成功を例に挙げた。
バズは、「要は、親会社が“すごい、この作品にはお金をかける価値がある”と思わせること(が重要)。なぜなら”ここに長編バージョンがあるから、はい出して”っていうわけにはいかないからだ。映像は全てポスト・プロダクションでビジュアル・エフェクト等の編集作業や音声の作業が伴う。完成品がそこらへんに置いてあって、ボタン一つでリリースできるわけじゃないんだ。改めて仕事をする必用がある。長編バージョンとなると、新たに4か月から6か月間の作業は必用になってくるよ」と説明した。
『エルヴィス』は、2013年の『グレート・ギャツビー』を抜いて、北米で最も成功したバズの映画となった。オースティン・バトラーとトム・ハンクスが出演する同作は、1.5億ドル(約215億円)を超える興行収入を記録している。これは、1970年代以降にリリースされた伝記映画として歴代3番目の記録でもある。
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