2022/09/09 17:00
今年10月に5年ぶりの来日公演を全国4か所で行うノラ・ジョーンズが、故レナード・コーエンの最後のアルバム『ユー・ウォント・イット・ダーカー』(2016年)に収録されている「スティア・ユア・ウェイ」の情熱的なカバーをリリースした。
ラリー・クラインがプロデュースし、豪華なボーカリスト陣がコーエンの深い楽曲を解釈したアルバム『ヒア・イット・イズ:トリビュート・トゥ・レナード・コーエン』からの最新シングルで、ノラは「この曲は新しい曲ですが、彼の昔の名曲の良いところをすべて持っているので、歌うのが大好きなんです」と語っている。本作からはこれまでにジェイムス・テイラーの「カミング・バック・トゥ・ユー」、ナサニエル・レイトリフの「フェイマス・ブルー・レインコート」などの先行シングルがリリースされている。
アルバムには、他にもピーター・ガブリエル、グレゴリー・ポーター、サラ・マクラクラン、ルシアーナ・ソウザ、イギー・ポップ、メイヴィス・ステイプルズ、デヴィッド・グレイがボーカルで参加し、サックス奏者のイマニュエル・ウィルキンス、ギタリストのビル・フリゼール、ペダル・スチール・ギタリストのグレッグ・リース、ピアニストのケヴィン・ヘイズ、オルガニストのラリー・ゴールディングス、ベーシストのスコット・コリー、ドラマーのネイト・スミスによる優れたバンドと一緒に演奏している。
「レナード・コーエンは1982年くらいから友人でしたが、彼の人生の最後の15年間は、より仲が良くなりました」とラリー・クラインは語っている。「彼は、おそらく私が持っている最も賢明で、最も面白い友人であり、あらゆる意味で、非常に楽しかった人でした。彼が亡くなってから、一緒に仕事をしている他のアーティストと共に、彼の曲を頻繁にカバーしていることに気がついたんです。その理由のひとつは、もちろん曲がとても良いからですが、もうひとつの理由は、私の周りに彼の空気をまとわせつづけるためでした」と彼は説明している。
そこでクラインは、さまざまなジャンルのヴォーカリストと、ジャズをベースにした優れたコア・バンド、彼曰く 「ジャズ界で最も先見の明のあるミュージシャンたち」をマッチングさせ、アルバム1枚分のコーエンの曲を集めることにしたそうだ。
トリビュート・アルバムには、1967年のデビュー作『レナード・コーエンの唄』から、2016年の死の数日前にリリースされた最後のアルバム『ユー・ウォント・イット・ダーカー』まで、計12曲が収録されている。彼の最もよく知られたクラシック曲から、あまり馴染みのないディープな曲までがカバーされており、すべて思慮深く意外性のあるアレンジと演奏によって新たな命を吹き込まれている。出来上がったコレクションは、クラインが2007年にハービー・ハンコックのアルバム『リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』を制作した際のコンセプトを彷彿とさせる。【グラミー賞】の<最優秀アルバム賞>を受賞した『リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』には、レナード・コーエンもフィーチャーされている。
「これらの詩を再文脈化し、別の光を当てることは、非常に満足のいく経験でした」とクラインは続けており、「私たちが一緒に開発したこの音楽言語、私たちがこれらを配置した文脈が、この曲を新しい方法で人々と結びつけてくれることを願っています」と述べている。
◎リリース情報
アルバム『ヒア・イット・イズ:トリビュート・トゥ・レナード・コーエン』
2022/10/14 RELEASE
UCCQ-1170 2,860円(tax incl.)
https://lnk.to/HereItIs_ATributetoLeonardCohenPR
Photo: ©Shervin Lainez
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