2022/08/29
2022年8月27日付の米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”(“グローバル・エクスクルーディング・U.S.”、米国のデータを除外したランキング)のTOP10のうち6曲が、アルゼンチン、コロンビア、プエルトリコ、スペインのアーティストによるスペイン語楽曲で占められた。このチャートの国際色をさらに広げたのは、18位から8位に浮上した「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」を筆頭に7曲を同チャートに送り込んでいる日本人歌手のAdoだ。
「新時代」は6月25日付チャートで78位に初登場した。この楽曲がTOP10入りすると同時に、「逆光」(80位から38位)、「私は最強」(92位から40位)、「ウタカタララバイ」(127位から49位)が急浮上し、「Tot Musica」(91位)、「風のゆくえ」(121位)、「世界のつづき」(165位)の3作が同チャートに初登場している。計7曲で、2020年9月に同チャートが開始されて以来、日本語楽曲の同時チャートイン数ではYOASOBIに並ぶ最多タイ記録となった。
これらの楽曲はAdoが歌声を担当した映画『ONE PIECE FILM RED』のサウンドトラックに収録されている。2022年8月10日に発売されたことから、8月12日から18日のチャート週におけるストリーミングとセールスを反映した最新ランキングで、そのインパクトを存分に発揮した。ルミネート(旧MRCデータ)によると、チャート入りしたAdoの7曲の合計は、同週に世界中でストリーミングが8,380万回、ダウンロードが47,000DLという結果になり、99%が米国外からのものだった。Billboard JAPAN総合チャート“JAPAN HOT 100”のTOP10をほぼ独占していることや、米ビルボードが40か国以上のTOP25を発表している“Hits of the World”チャートには登場していないことから、その消費の大部分が彼女の母国である日本から直接もたらされたものであることが分かる。
「新時代」は、2021年2月に“Global Excl. U.S.”チャートで16位を記録した「うっせぇわ」を上回り、Adoにとって同チャートでの最高位となった。このチャートのTOP10に日本語楽曲が入るのは4曲目で、「新時代」のほかは、LiSAの「炎」(2位、2020年10月31日)、YOASOBIの「夜に駆ける」(6位、2021年1月30日)、BTSの「Film out」(3位、2017年4月17日)となっている。
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