2022/08/19
カントリー・ミュージック界の重鎮であるウィリー・ネルソンが、89歳の誕生日から1週間も経たない2022年5月初旬に新型コロナウイルスに感染していたことが、米ニューヨーク・タイムズの特集記事によって分かった。
当時、彼はSNSで、“ウィリー・ネルソン・ファミリー・バンドで新型コロナの陽性者が出たため”5月8日の公演をキャンセルし、他の公演も延期すると共有していたが、誰がコロナウイルスに感染したかまでは明かしていなかった。NYTの記事によると、米テネシー州ナッシュビルに立ち寄った際、ツアー・バスで寝ていたネルソンは夜中に息苦しさで目を覚まし、簡易PCR検査を受けた結果、陽性反応が出た。
ネルソンの妻アニーはNYTに対し、「バスの中にネブライザーがありました。(抗ウィルス薬)Paxlovidをはじめ、その時点でできることは全て始めました。モノクローナル抗体も使いました。ステロイドも使いました」と述べている。
米テキサス州スパイスウッドにある邸宅に戻った夫妻は、牧場に移動診療所を持ち込んだ。アニーは、「家を病院にしました。彼が助かるかどうか分からないことが何度かありました」と振り返っており、ネルソンが回復に向かうまで6日間を要した。
ネルソンは、「結構大変だったよ。新型コロナが笑い事じゃないのは確かだね」と付け加えている。2021年1月に彼は新型コロナのワクチンを接種している写真を共有していた。回復から2週間後に彼は演奏を再開し、テキサス州ニューブローンフェルズで2公演を行った。
ネルソンは現在、【アウトロー・ミュージック・フェスティバル・ツアー】で北米を回っている。ウィリー・ネルソン&ファミリーは、9月24日に米ノースカロライナ州ローリーで【ファーム・エイド】のステージに再び立つ。チャリティー・ライブの名前にもなっているファーム・エイドは、ネルソンがニール・ヤングとジョン・メレンキャンプと共に1985年に立ち上げた非営利団体で、家族経営の農場が失われていることへの関心を高め、農家が土地を維持できるよう資金調達するための活動が行われている。
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