2013/04/12 11:00
米国のみならずUKでも連続ナンバーワンを獲得中のジャスティン・ティンバーレイク『20/20 エクスペリエンス』が3週連続首位となった4月20日付アルバムチャート。
大幅にポイントを落とさなければ、4月中に200万枚をセールスすることは間違いなく、今年の年間チャート上位ランクインも確実となった『20/20 エクスペリエンス』。無敵のJ・ティンバーレイクに惜しくも届かずだが、約1万枚差で2位にデビューしたのが、カントリー・トリオのザ・バンド・ペリーが満を持してリリースしたセカンド・アルバム『パイオニア』。テイラー・スウィフトのアルバムを手掛けるダン・ハフをプロデューサーに迎えた意欲作で、彼らの人気ももちろんのこと、リリースのタイミングと上手く重なった、アカデミー・カントリー・ミュージック・アワードでのパフォーマンスも、セールスの大きな要因となったようだ。
このアカデミー・カントリー・ミュージック・アワードの視聴率は米国では凄まじく、ザ・バンド・ペリーのみならず、4位のブレイク・シェルトンや16位のルーク・ブライアン、シングル「クルーズ」が大ヒット中のフロリダ・ジョージア・ラインが先週の21位から13位に上昇する等、チャートへも大きく影響している。最多3部門受賞したミランダ・ランバートの『フォー・ザ・レコード』は、未だ66位に留まっているが、次週以降受賞の効果が反映され、このアルバムも急上昇してくる可能性が高いだろう。アワードの影響と共に、季節柄この時期からカントリー・アルバムが売れるということも、各年毎の傾向でもある。
今週はトップ10内、ザ・バンド・ペリーを含め4作のアルバムが、初登場している。3位には22歳にして自身、3作目のアルバムとなる『ウルフ』をリリースしたタイラー・ザ・クリエイターがデビュー。自主制作でのリリースとなったデビュー作から、2011年リリースのセカンド・アルバム『ゴブリン』は初登場5位に、そして本作では見事トップ3入りを果たした。まさに90年代リバイバルの象徴、本来のヒップ・ホップ・スタイルが蘇ったような作品で、これからのブラック・ミュージック・シーンを担ってい一員として今後、更にブレイクしていくだろう逸材だ。6位には80年代を代表するボーイズ・グループこと、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックの8作目となるアルバム『10』がランクイン。トップ10入りは6作目で、1986年のデビューから27年、未だその人気は衰えていないことを物語っている。今年はボーイズIIメンと98ディグリーズのメンバーらと共に、5月末から夏にかけてジョイント・ツアーも予定している。
7位にデビューしたのは今年のフジロックにも出演予定のメタルバンド、キルスウィッチ・エンゲイジの『ディスアーム・ザ・ディセント』が5万枚を売り上げて初登場した。2000年のデビュー作『キルスウィッチ・エンゲイジ』から6作目となる本作。前作『キルスウィッチ・エンゲイジ』(同タイトル)で初のトップ10入り(7位)を果たし、本作で2作目のトップ10ヒットとなった。
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