2022/07/29
宮沢賢治にまつわる多彩な表現の2日間【イーハトーブフェスティバル 2022】が、2022年8月27日と28日に岩手・宮沢賢治童話村にて開催される。
日本を代表する童話作家/詩人・宮沢賢治の故郷である岩手県花巻市にて毎年開催される【イーハトーブフェスティバル】は、彼の作品に想いを寄せる第一線のアーティストやクリエイターらによるトーク、ライブ、朗読、演劇、映画などを通して、多面的な賢治世界とのつながりを楽しむイベントとなっている。2020年、2021年はコロナ禍における影響で中止となったが、今年は3年ぶりに開催が決定した。
1日目のコンサートプログラムは「宮沢賢治トラヴィデブラ」と題し、蓮沼執太(音楽家)、塩塚モエカ(羊文学/ボーカル、ギター)、染谷将太(俳優)、徳澤青弦(チェロ奏者)、U-zhaan(タブラ奏者)、Licaxxx(DJ)という、全く異なるスタイル、アイデンティティで人々を魅了する表現者たちが集まり、予測不可能な共演を展開する。
2日目のコンサートプログラムは、「100年後のレコードコンサート」と題して、原摩利彦(音楽家)、須原杏(バイオリン奏者)、銘苅麻野(バイオリン奏者)、角谷奈緒子(ビオラ奏者)、関口将史(チェロ奏者)、岩崎和音(サントゥール奏者)が、原摩利彦と宮沢賢治の音楽と共に、それぞれの心象世界を奏でる。
音楽プログラムのほか、世界中に多くのファンを持つ現代美術家・奈良美智のインタビュープログラムや、数々のジブリの名作を支えた日本を代表するアニメーター・高坂希太郎とのプログラムなど、ジャンルを超えた全6プログラムが予定されている。
なお、今年はすべて野外ステージの大型スクリーンでの映像プログラムの上映となる。YouTubeでは当日無料配信も実施され、後日期間限定でアーカイブ配信予定。
◎蓮沼執太 コメント
わたしたちに遠い昔のことはわかりません。どのように日々を営んで、どんな景色に触れて、何を美しいと感じていたのでしょうか。本当のところはわかりません。だからこそ、記された作品「詩ノート」に触れながら、宮沢賢治が生きていた時代を想像していきます。宮沢賢治が生涯の中で追い求めた言葉のひとつが「透明」です。エスペラント語で「Travidebla|トラヴィデブラ」と言います 。
この「透明」をテーマにして、「詩ノート」へのサウンドトラックをパフォーマンスします。
◎原摩利彦 コメント
宮沢賢治が「電車」、「天然誘接」(『春と修羅』収録)を書いたのが1922年8月17日。それからちょうど100年後の2022年8月17 日に花巻市にて演奏、収録します。
100年前の世界といえば彼方のように感じられますが、「過去とかんずる方角」へ目盛を100ずらすと彼の生活にたどり着けると考えるとそう遠くはないのかもしれません。
今回演奏する音楽が、風の音、あるいは何かの音となって、 賢治の心象の内に一瞬でも浮かぶことを夢想しています。
◎イベント情報
【イーハトーブフェスティバル 2022】
2022年8月27日(土)・8月28日(日)
場所:岩手・宮沢賢治童話村
※今年は野外ステージの大型スクリーンにて、すべて映像プログラムの上映にてお楽しみいただきます。生出演はございません。
※雨天決行・荒天中止
https://www.ihatovfestival.com
イーハトーブフェスティバル公式YOUTUBEチャンネルにて無料配信
https://youtube.com/channel/UC56cbGZSmnaazFr-RWMvnTA
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