2022/07/20
足立紳監督の映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』が2023年春に新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。
同作は、『百円の恋』『アンダードッグ』(脚本)、『喜劇 愛妻物語』(脚本・監督)などで知られる足立監督が、自身が執筆した小説『弱虫日記』をもとに「プライドを必死に獲得しようともがいている少年たち。その姿を今の世の中に問うてみたい」と意欲を燃やす作品。昭和の終わり頃を舞台に、とある地方の町で育つ小学6年生の男子たちの葛藤と前進、出会いと旅立ちを描く。
主人公の高崎瞬役を池川侑希弥(Boys be/関西ジャニーズJr.)、癌の手術で片方の乳房を無くした瞬の母・佳子役を臼田あさ美、多くを語らない父・作郎役を浜野謙太が演じるほか、田代輝、白石葵一、松藤史恩、岩田奏、蒼井旬、坂元愛登、新津ちせ、河井青葉、永瀬正敏らが出演する。
◎池川侑希弥 コメント
高崎瞬を演じました池川侑希弥です。
「オーディションで選ばれました」と聞いた時は嬉しかったんですが、初めての映画で主人公の瞬役に決まったと知ったあと、プレッシャーが押し寄せて来たのを覚えています。約1ヶ月間飛騨市での撮影で共演者の皆さんやスタッフさんと共に過ごす中で徐々に不安もなくなって楽しく撮影することが出来ました。
この映画は、友達に弱い部分を見せられず強がっている主人公の瞬が友達と色々な経験をして成長していくお話です。どこか自分にもそういう所があるなと思いながら撮影していましたが、主人公の瞬を演じる事で自分自身も成長出来たと思っています。
1歩を踏み出す勇気をくれるお話ですので、瞬が自分の殻を破る瞬間をぜひスクリーンで見届けてください!
◎足立紳監督 コメント
この作品のシナリオを初めて書いたのはもう20年以上も前だ。なんとか映像化したいと思い、いろいろと動き回ったが実現には至らなかった。ぼんやりしている間にものすごいスピードで時代が変わり、いろいろなものの価値観も大きく変化した。価値観をアップデートできない人間はそれだけでもうダメだという空気も感じる。
人間は不完全だからこそ魅力的だと思い、そういう人間ばかり描いてきたつもりだが、それが通用しなくなってきていることもひしひしと感じる。不完全な人間を安易に魅力的だと言ってはいけない時代なのだと思う。それでも手元にあった、そういう人間ばかり出てくるこのシナリオを映像化したいとまだ思っていた。エゴでもあろうが、でもこのシナリオの中には、やっぱり人の大切な部分が描かれていると思えた。僕がとうの昔になくしてしまったプライドというものを、シナリオの中の子供たちは、必死に獲得しようとうともがいていた。そういう子供たちの姿を、今の世の中に問うてみたいと思った。そして、そんな登場人物たちに真摯に向き合って演じてくれた池川君、田代君、白石君、松藤君、岩田君、蒼井君、坂元君たち小学5年生から中学2年生の彼らの姿がとても眩しくて、撮影中、何度も目がくらんだ。
◎映画情報
『雑魚どもよ、大志を抱け!』
2023年春に新宿武蔵野館ほか全国で順次公開
監督:足立紳
脚本:松本稔、足立紳
原作:足立紳『弱虫日記』
音楽:海田庄吾
出演:
池川侑希弥(Boys be/関西ジャニーズJr.)
田代輝
白石葵一
松藤史恩
岩田奏
蒼井旬
坂元愛登
臼田あさ美
浜野謙太
新津ちせ
河井青葉
永瀬正敏
配給:東映ビデオ
(C)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会
関連記事
最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像