2010/08/08 00:00
爆発物を使ったステージ、カバー・ソング、トイレットペーパーの銃、ステージからのダイヴ、そして観客参加型のステージ。パンクのベテラン・バンドGREEN DAYによるLOLLAPALOOZA2日目のショーは、まさに追随を許さない圧巻のステージだった。2時間半にも及んだショーは、昨年のアルバム『21ST CENTURY BREAKDOWN』や2004年の『AMERICAN IDIOT』からの楽曲に加え、「BASKETCASE」、「HITCH'A RIDE」、「BRAIN STEW」、「WHEN I COME AROUND」といった人気楽曲を交えたバランスの良い内容だった。
フロントマンのBILLIE JOE ARMSTRONGは、ショーのあいだに観客に向かって何度も「クレイジーになれ!」と呼びかけたが、そんな言葉は必要ないほどオーディンスは大きな盛り上がりを見せていた。ティーンエイジャーの少年たちは互いの肩を掴みながら歌詞を絶叫し、20代の若者たちも10代を懐かしむかのように盛り上がり、そして両親に肩車された乳幼児たちも両腕を振りながらノリノリ状態。まさに年齢の壁を越え、全員が1つになった見事なステージだった。
ARMSTRONGは4文字言葉を連発し、観客に向かって尻を見せるといったお決まりのパフォーマンスも展開したが、観客の心を掴んだのは彼が幼い女の子をステージに上げた時だった。ARMSTRONGは少女に観客に向かって手を振らせると、その直後に花火が爆発。2人で死んだ振りをしたのち、観客席にいる両親の元へと少女を見送りながら「君はバカな戦争をやりたいと思うかい?」と問いかけていた。
この晩の他のヘッドライナーたちとは異なり、GREEN DAYのステージは観客の参加を優先した展開で、曲のあいだにファンをステージに上げては一緒に踊ったりステージからのダイヴを楽しませたりしていた。そんな中でも特に印象的だったのは「LONGVIEW」の時で、男性ファンがARMSTRONGの唇にキスをし、そして曲を熱唱。最後にARMSTRONGが彼に自分のギターを手渡すと、男性ファンは涙を流して喜び、会場にいたファンにも感動が一気に伝わっていった。
その他、この晩のステージではROLLING STONESやBEATLESのカバーも展開され、内容の充実した2時間半となった。
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