2022/06/17
SPECIAL OTHERSが、6月11日にBillboard Live TOKYOで【SPECIAL OTHERS & Billboard Live 15周年記念Tour 2022】を開催した。
デビュー15周年イヤーを迎えたSPECIAL OTHERS。本公演は、Billboard Live創業15周年と掛け合わせて実現したものだ。そんな彼らは、周年の締めくくりとして6月8日に最新アルバム『Anniversary』をリリースしたばかり。本人たちの言葉を借りると“色んな音楽のアウトプットを経て、自分の初期衝動的ルーツな、ロックを思いっきり表現することができた作品”とのこと。ここでは、そんなアルバムを中心にしたセットリストで構成され、一つの集大成となった東京公演1stステージの様子をレポートしていく。
開演時間になると、メンバー全員が白を基調とした衣装で登場。ウォーミングアップで3~4分のセッションを繰り広げ、序盤から会場を温めていく。そのまま自然な流れで披露された「Spark joy」でライブの幕が開けた。演奏中は、宮原"TOYIN"良太(Dr.)の変則的なビートに芹澤"REMI"優真(Key.)の移り変わりの激しい音色が重なっていき、心に刻まれるフレーズが生まれていった。続いて、少しBPMを上げて二曲目「PB」へ。ここでは、ライブでしか味わえない緩急ある柳下"DAYO"武史(Gt.)のギターソロや又吉"SEGUN"優也(Ba.)のベースラインにも酔いしれることができた。「Billboard Live15周年おめでとうございます!」と勢い良く始まった最初のMCでは、柳下が「月日が経つのってすごいね」としみじみ語っていた。
ファズの効いたギターサウンドが特徴的で、メロディアスな新曲「HAPPY」。又吉は躍動感のあるリズムを刻んでいき、芹澤はギターと息の合ったシンセを挟んでいく。たまに聴こえてくる宮原の心地よいライトシンバルも重なっていき、常に観客を飽きさせない。そのままの勢いで「AIMS」「NEW WORLD」が続き、観客も演奏に合わせて体を揺らし始めていった。
「THE IDOL」では、又吉もアップライト・ベースにチェンジして、より重厚なベースラインを奏でていく。そして宮原の激しいクラッシュや、芹澤のサイケデリックなシンセ、柳下の憂いを帯びたギターソロが化学反応を起こしていき、楽曲が進行するに連れて会場の熱量も上がっていく。その後は、さっきまでのクールな演奏と空気が一転した賑々しいMCで会場を再び盛り上げた。そして本編ラストに飾られた楽曲は、この公演に相応しいタイトルの「Anniversary」だ。ポジティブで明るい曲調となっており、ステージ上に設置された提灯やランプをモチーフとしたシックな照明と共に、楽曲をより一層輝かせていった。
大きな拍手に迎えられて再び登場したSPECIAL OTHERS。アンコールでは芹澤と柳下のハモリが美しく重なった「Good morning」をパフォーマンス。演奏が終わると「お家に着くまでがライブですよ」と又吉の一言でライブの幕が下りた。
なお、同公演は6月18日にBillboard Live OSAKAでも開催される。その後はアルバム『Anniversary』のリリースを記念した全国ツアー【SPECIAL OTHERS "Anniversary" Release Tour 2022】を開催することも決定している。8月11日の日比谷野外大音楽堂公演を皮切りに、新潟、札幌、青森、仙台、福岡、岡山、金沢、長野、大阪、名古屋、浜松、沖縄といった全国13都市を巡る予定だ。アニバーサリーイヤーとなる2022年の活動から目が離せない。
Text by Tatsuya Tanami
Photo by Masanori Naruse
◎公演情報
【SPECIAL OTHERS & Billboard Live 15周年記念Tour 2022】
2022年6月11日(土) 東京・Billboard Live TOKYO ※終了
2022年6月18日(土) 大阪・Billboard Live OSAKA
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