2022/06/08
故フレディ・マーキュリーがエイズ関連の合併症により45歳で亡くなってから30年以上が経った今年、クイーンの象徴的なボーカリストの新しい音楽が世に出るかもしれない。先週開催された英エリザベス女王の【プラチナ・ジュビリー】記念祭のさなかに、クイーンのギタリストであるブライアン・メイとドラマーのロジャー・テイラーが、マーキュリーのボーカルが入った未発表曲を最近発見したと英BBCラジオ2のインタビューで明かした。
72歳のテイラーは、英BBC Radio 2の司会者であるゾーイ・ボールに、「忘れていたフレディの小さな逸品を見つけたんですが、素晴らしいんですよ。実際、相当な発見でした」と語っている。テイラーとメイは曲名を明かしておらず、バンドの広報担当者からは報道時までに確認が取れなかったものの、Deadlineはこの楽曲が「Face It Alone」というタイトルだと報じている。テイラーは、この楽曲が2022年9月に発売されること、そしてシングル「アイ・ウォント・イット・オール」と「スキャンダル」を含むマーキュリーとの最後から2番目のアルバム『ザ・ミラクル』のための1988年のセッションで録音されたことを認めた。
メイによると、彼とテイラーはこの曲のリリースをしばらく検討していた。「実はずっとそこにあったといいますか、何度もそれを見ては、“いや、あれは救出できないな”と思っていたんです」と彼は説明しているが、最近再び音源と向き合い、スタジオの魔術師たちの助けを借りながら刷新することができたと語った。バンドの広報担当者は英BBCのインタビューの内容については認めているが、追加情報はないとコメントした。
メイは、「ところが実際には、再び(楽曲に)戻ってみたら素晴らしいエンジニアたちが、“大丈夫、こういうことなどができますよ”と言ってくれたんです。小片を縫い合わせるようなものです。でも美しい。感動的です」と述べている。
テイラーはこの未発表曲を“とても情熱的な作品”と表現している。2014年の『クイーン・フォーエヴァー』には、「ユア・ハート・アゲイン/Let Me in Your Heart Again」、「ラヴ・キルズ』、「生命の証/There Must Be More to Life Than This」というマーキュリーが歌っている3つの未発表曲が収録されていた。クイーンがマーキュリーと共に制作した最後のアルバム『メイド・イン・ヘヴン』は、彼の死から4年後の1995年にリリースされた。
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