2022/06/06 16:00
最近公開されたNetflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4で、ケイト・ブッシュの1985年のヒット曲「神秘の丘/Running Up That Hill (A Deal With God)」が効果的に使用されていることから同曲の人気が再燃している。
1980年代を舞台にした同SFシリーズの新シーズンで「神秘の丘」が取り上げられたあと、英国のアート・ロック界の伝説的人物であるブッシュが珍しく公式声明を発表し、楽曲への新たな関心について興奮を語った。
自身のウェブサイトに投稿された声明で彼女は、「素晴らしく、感動的な“ストレンジャー・シングス”新シリーズの第1部が最近Netflixで公開されたことはご存知かもしれませんね。そこで“神秘の丘”という楽曲がフィーチャーされているのですが、この番組が大好きな若いファンによってそれに全く新しい命を吹き込まれているんです。(番組は)私も大好きです!」と綴っている。
そして、「このおかげで、“神秘の丘”は世界中でチャート入りし、UKチャートでは8位にランクインしています。全てが本当にエキサイティングです! この曲を応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます。7月(に配信される)シリーズの続きを私もハラハラしながら待っています」と続けている。
「神秘の丘」は、ブッシュの1985年のアルバム『Hounds of Love』(邦題:愛のかたち)のリード・シングルで、2022年5月27日に配信された『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4において、家族の死からまだ立ち直れないマックス・メイフィールド(セイディー・シンク)の物語のサウンドトラックとして使用されている。マックスは初回でこの曲をウォークマンで再生するなど、エピソード4のクライマックス・シーンに至るまでキャラクターのテーマとして繰り返し登場する。
先週、米ビルボードは「神秘の丘」が特にSpotifyで圧倒的な再生数を記録し、5月26日から30日にかけて米国での再生回数が9,900%も上昇したと報じた。Luminateによると、5月26日時点では1日の再生回数が2万回台だったにもかかわらず、それ以降は1日に数百万回再生され、同時に毎日数千枚売れている。これにより、6月11日付の米ビルボードのセールスやストリーミング関係のチャートに初登場しそうで、オールジャンルの総合ソング・チャート“Hot 100”に再ランクインする可能性もある。
1985年のリリース時の「神秘の丘」の“Hot 100”最高位は30位で、これが今のところブッシュのキャリアで同チャートにおける最も高い位置でもある。この楽曲はリリース以来何度もカバーされており、プラシーボによる2003年版はドラマ『The O.C.』で使用され、2019年のメグ・マイヤーズ版は米ビルボード・オルタナティブ・エアプレイ・チャートで首位に立った。Spotifyによると、『ストレンジャー・シングス』プレミア以降、ブッシュの全過去作のグローバル・ストリーミング再生数が1,600%上昇している。
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