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2013/04/04

“現代のベートーヴェン”奇跡の作曲家・佐村河内守の名盤再浮上

 3月31日にオンエアされたNHK総合『NHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」』の放送を受け、2011年7月20日にリリースされた佐村河内守のアルバム『交響曲第1番《HIROSHIMA》』が、クラシックのCDとしては異例の累計出荷枚数12万枚を突破した。

 佐村河内守は、1963年広島生まれの被爆二世で、10歳の頃から作曲家を志し、映画『秋桜(コスモス)』やゲーム『鬼武者』『バイオハザード』の音楽を作曲したことでも知られている。「交響曲第1番《HIROSHIMA》」は、そんな彼が35歳になり全聴覚を失うという不幸に絶望しつつその闇の中で苦しみながら作り上げたもので、演奏時間80分超、100人を超える大編成のオーケストラで演奏される交響曲となっている。発売当初からクラシックファンの間で話題を呼び、米国タイム誌では“現代のベートーヴェン”として取り上げられていた。

 そんな中、冒頭のスペシャル番組を機に、各音楽チャートで再び急上昇。特に被災地である東北で突出した売れ行きを見せており、彼の曲に勇気づけられたといった声が、数多く寄せられているという。

 また、佐村河内守は、かねてからから親交のあった栗村実監督による映画『桜、ふたたびの加奈子』(4月6日公開)の音楽を担当し、“生きることは、喪失を乗り越えていくこと”という映画のテーマにぴったりな奇跡のコラボレーションを展開。他にも、6月15日の大阪シンフォニーホールでの公演を皮切りに【交響曲第1番《HIROSHIMA》ツアー】を行うなどが決定している。

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