2022/06/10 04:00
2022年上半期Billboard JAPAN“Heatseekers Songs”で、大橋ちっぽけの「常緑」が1位を獲得した。
“Heatseekers Songs”は、総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”を構成するデータのうち、ラジオ、ダウンロード、ストリーミング、週間動画再生数を集計し、その中から急上昇中のアーティストを抽出したチャートだ。
1位を獲得した「常緑」は、大橋ちっぽけが2021年10月にリリースしたミニアルバム『you』の収録曲。同年11月ごろからキャッチーな歌詞やメロディがTikTokを中心に注目を集め、年末年始にかけてスマッシュヒットを記録した。
ヒートシーカーズチャートでは、2021年12月29日~2022年2月2日公開チャートにかけて6週連続で首位を獲得。上半期はストリーミング1位のほか、ダウンロード33位、ラジオ30位、Twitter 26位、動画再生9位と、5指標で上位をマークし、見事1位に輝いた。
続く2位には、ヒグチアイ「悪魔の子」がチャートイン。同曲はTVアニメ『進撃の巨人The Final Season Part2』のエンディング・テーマとして話題を集め、上半期はダウンロードと動画再生の2指標で1位を獲得した。さらにストリーミング5位、ラジオ12位、Twitter 5位、カラオケ2位をマークし、「常緑」との接戦の末、2位を獲得した。
続いて、3位と4位には韓国のガールズグループが並んでチャートイン。今年2月にデビューを果たしたばかりのNMIXX「O.O」は、ストリーミング2位、動画再生4位で上半期3位に。BoAや少女時代のメンバーを有するSMエンタテイメントのスーパーグループ=GOT the beatの「Step Back」は、ストリーミング4位、動画再生2位で上半期4位を獲得した。両グループともストリーミングと動画再生がポイントを牽引した。
2021年の年間チャートはシンガーソングライターやヒップホップ/ラップの楽曲がトレンドだったが、2022年の上半期はそれぞれ異なるルーツを持ったアーティストの楽曲が並んだ印象だ。有観客ライブイベントが活気を取り戻しつつある昨今、下半期はストリーミングやYouTube、TikTokなどのインターネット上のプラットフォームを活用しつつ、ライブパフォーマンスでも爪痕を残せるアーティストの台頭が増えるかもしれない。
Text by Mika Fuchii
【2022年上半期Billboard JAPAN Heatseekers Songs】トップ10
1位「常緑」大橋ちっぽけ
2位「悪魔の子」ヒグチアイ
3位「O.O」NMIXX
4位「Step Back」GOT the beat
5位「GILA GILA (feat. JP THE WAVY, YZERR)」Awich
6位「バニラ」きゃない
7位「Crayon」ZOT on the WAVE & Fuji Taito
8位「神っぽいな」ピノキオピー
9位「夜撫でるメノウ」Ayase
10位「Surges」Orangestar (feat.夏背 & ルワン)
集計期間:2021年11月29日(月)~2022年5月29日(日)
※【JAPAN Heatseekers Songs】とは
Billboard JAPAN HOT 100を構成するデータのうち、ラジオ、ダウンロード、ストリーミング、週間動画再生数を集計し、その中から急上昇中のアーティストを抽出したチャート。
<主な抽出ルール>
・当週を含む3週連続、Billboard JAPANの総合ソング・チャート<HOT 100>で1指標でも300位圏内にチャートインした楽曲
・当チャートにチャートイン後、<HOT 100>のトップ20および<HOT ALBUMS>のトップ10以内に入ったアーティストは除く
・直近6か月(26週)中4か月相当(17週)以上20位以内にチャートインしたアーティストは除く
・除外対象アーティストがfeat.等でアーティスト名に明記されている場合はその楽曲も除く など
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