2022/05/31 19:00
INIが、5月27日に【INI COMEBACK SHOW】を東京・豊洲PITにて開催した。
同公演は、4月20日に発売された2ndシングル『I』初回プレス盤に封入されていた抽選券で、当選した500人を招いて開催されたシークレットイベント。同賞に応募した人全員を対象に配信も行われており、シングル『I』収録曲のパフォーマンスと、彼らの個性的なキャラクターが炸裂したトーク&ゲームで、会場と画面の向こうのMINI(ファンの公式呼称)たちを熱狂させた。
ステージが突如暗転すると、メンバー11人が続々と登場。浮かび上がった彼らのシルエットに会場の熱気は急上昇していく。ふたたびステージが明るくなると、シングルのWタイトル曲「We Are」がスタート。ポップなメロディの多幸感あふれる曲で、メンバーもやさしい笑顔を見せていたのが印象的だった。続けて披露された「DILEMMA」は、雰囲気をがらりと変えたセクシーなダンス曲。INIの最大の魅力のひとつである激しくも見事にシンクロしたパフォーマンスで、高いスキルを見せつけた。
転換後、トーク&ゲームパートのMCを務めるタレント・ユージの紹介で11人がふたたびステージに登場すると、「Log in to us! INIです!」とまずは全員でお決まりの挨拶を披露。続くそれぞれの自己紹介では、「長野県出身、藤牧京介です! よろしくお願いします!」と観客へ一礼する藤牧、直前の藤牧の挨拶をすぐに真似して「鹿児島県出身、西洸人です!」とイジる西、「半年後ハタチになります!」と満面の笑顔を向けるメンバー最年少・松田迅、「会いにきてくれてうれしいです。最後まで楽しんでいきましょう!」とまっすぐな想いを語る木村柾哉と、個性たっぷりのコメントで会場を盛り上げた。
そしてトークは、2ndシングル『I』の収録曲についての内容に。まずは先ほど披露されたばかりの「DILEMMA」について。この曲がいちばんのお気に入りだという髙塚大夢は「メンバーのいろんな種類の声色を一曲に凝縮した曲です。いちばん人間らしさ、ドロドロした感じが滲み出た曲になりました」と、推しポイントを語る。同じくこの曲の「スタイリッシュな歌詞が好き」という田島将吾は、「自分のパートで、♪《You can’t take your eyes off me/またどうせ堕ちていくだけさ》っていう歌詞があるんですけど。俺から目離せないよというか、どうせ俺が好きなんでしょ?みたいな……」と語り、会場は大興奮。メンバーからも「おおっ!」と歓声が飛んだ。
次に「AMAZE ME」について聞かれた後藤威尊は「すごく爽やかで、ときめきを詰め込んだ歌詞。特に♪《紫色もオレンジ色も滲めば/君の夢を見るようになる》っていうところが好きなんですけど。なんで紫とオレンジなんやろ?と思って調べると、紫とオレンジって足したらチョコレートっぽい色になるらしくて。日々の、チョコレートのような甘い夢を見るのかな?と思っちゃいますね」と語り、歌詞への深い解釈にステージ上からも感嘆の声が上がる。この曲のボーカルのポイントを聞かれた尾崎匠海は「この曲はリズムが大事なので……特に最初の♪《午後12時》~とか。リズムを大切にして歌っています!」と明るく答えた。また、「(この曲を)初めて聴いたときに鳥肌が立った」という佐野雄大は、日常生活で鳥肌が立つ場面を聞かれ「アニメの感動シーン!」と即答。ユージの「おいしいもの食べたときは?」という質問には「……あんまないですね(笑)」と正直に返し、笑いが起きた。
バラード曲「Polaroid」を「僕たちとみなさんの過ごした大事な日々を、ポラロイド写真に収めるように一枚一枚残していきたいという想いで歌った曲です」と語ったのは許豊凡(シュウ・フェンファン)。歌い方には特に苦戦したといい、「どちらかというと(これまでは)力強い歌い方が多かった。『Polaroid』はすごい繊細な曲で、いつもの歌い方だと違うので、研究して練習しました」と努力の跡をのぞかせた。続いて、「BOMBARDA」の振り付けに注目してほしいと語った池﨑理人は、ポイントの振り付けを急遽実演することに。「ひとりでやったらこんな恥ずかしいんだ……(笑)」と照れ笑いをみせた。
トークが終わると、次はゲームパートに。ユージに「田島さん! おもしろーくタイトルコール、お願いします!」と振られると、「俺おもしろキャラじゃない~(笑)」と嫌がりながらもステージセンターに移動する田島。全員の注目を集めるなか、「We Are……シンクロ、えー、ポーズ……ゲーム」とのタイトルコールとともにオードリー・春日俊彰のギャグ「鬼瓦」を披露し、観客の笑いを誘った。
ゲーム「We Areシンクロポーズゲーム」は、出されたお題に沿ったポーズを一斉に披露し、全員で揃えるというもの。まずは練習として、田島、髙塚、西、藤牧、フェンファン、佐野の6人で、先日4月26日に、プロ野球の北海道日本ハムファイターズ対オリックス・バファローズ戦で田島が始球式を務めたことにかけたお題「ピッチャーのポーズ」に挑戦。掛け声とともに全員が片足を上げた構えのポーズを見せるなか(髙塚はサウスポー)、ひとり腰を落として両腕を上げる佐野。再ジャッジのためテイク2のコールがかかると、今度はなぜか全員が揃い、成功(?)に。続いて池﨑、木村、尾崎、後藤、松田はお題「力士のポーズ」に挑戦。こちらも、張り手をとる池﨑、後藤と、四股を踏む木村、尾崎、松田と分かれる結果になったが、こちらもテイク2になると全員が揃い、無事に成功(?)をおさめた。
そして、いよいよ11人全員での本番。最初のお題「自分の思う『I』」では、腕と背筋を一直線に伸ばして「I」の文字を表したメンバーが多いなか、突如ステージの床に寝転び「I」を表現したフェンファンの姿に、観客もメンバーも驚きの笑いが起こった。続いて「後藤のアー写」というお題では、「俺(ポーズ)変えたことないもん!」という本人のヒントのもと、見事に全員が揃う。判定には後藤自らのチェックも入り、無事“合格”判定となった。
ゲームパート終盤で出されたお題「ハートポーズ」では、池﨑、髙塚は胸の前で小さく両手ハート、尾崎は指ハート、フェンファンと佐野は仲良くふたりで大きなハート、他のメンバーは腕を上げて大きなハート……と、それぞれ個性が出る結果に。MCのユージも「誰とお揃いだったかな?」とフォローする、もはやゲームのルールはどこへやら……という状態になっていたが、この破天荒な“わちゃわちゃ感”も彼らの大きな魅力ということを実感できる一幕だった。
ゲームが終わると再度ライブパートに移り、先ほどのゆるい雰囲気からは一転、ハードな重低音が響く「BOMBARDA」を披露。トークで池﨑も「注目してほしい」と語っていた、サビ部分での鬼気迫る姿は圧巻のひとことに尽きる。最後はシングルのもうひとつのタイトル曲「CALL 119」を熱くパフォーマンスし、ライブパートを終えた。
エンディングでは、いきなり「告知」との紹介で、INIを生んだオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の舞台裏を収めた映像作品『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2 番外編 ~11人の軌跡、INIの奇跡~』が、グループの結成日である6月13日にリリースされることを発表。メンバーにも同作の発売はサプライズだったとのことで、告知ムービーが流れるとステージのメンバーたちも大盛り上がりをみせた。
その後は、ひとりずつ最後の挨拶へ。木村は「【COMEBACK SHOW】としてカムバックできたことっていうのは、MINIのみんながこうして待っていてくれたこともそうだし、いつもサポートしていただいているおかげだと本当に思ってます。これからもサポートしてほしいし、それ以上のものをMINIのみんなにお返ししていけるようにこれからも頑張っていきたいと思いますので、引き続き応援よろしくお願います!……うえーん!」と、締めで噛んでしまい落ち込むお茶目な姿をみせた。
松田は「こうやって素晴らしいステージを用意していただき、本当にありがとうございます。今日めちゃくちゃ楽しみにしてきましたし、本当にみなさんのおかげでここまでこれたんだと、改めて実感することができました!」と、素直な気持ちを語る。西は「まだセカンドですけど、こうやってみなさんの前でライブができたりすると嬉しいし、みなさんの前でステージでパフォーマンスできるのがいちばん楽しいので。ステージに立つたびに、ここまでやってこれたなあって、嬉しく思います」と、ファンとグループへの思い入れを明かした。藤牧は「毎回言うけどね、まだ会えてないMINIのみんなもたくさんいると思うし、待ってくれている方々にも、これからもっともっと会っていきたいと思います。とりあえず、みんなに会いたくて仕方ないので!」と、これからの活動への意欲を語った。最後は全員で手をつないで深々とお辞儀し、短いながらも濃厚な1時間が幕を下ろした。
INIは、来たる6月13日に結成1周年を迎えるばかり。まだまだ底知れないポテンシャルを持つ彼らは、次はどんな姿を見せてくれるのだろうか。期待して待ちたい。
Text by Maiko Murata
(C)LAPONE ENTERTAINMENT
◎公演情報
【INI COMEBACK SHOW】
2022年5月27日(金) 東京・豊洲PIT
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