Billboard JAPAN


NEWS

2022/05/28

BTS×コールドプレイのコラボ舞台裏、メタリカが国歌演奏、ドージャ・キャットがラップへの回帰示唆:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、BTSに関する話題から。現地時間2022年5月25日、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位に輝いたコールドプレイとBTSによるコラボ曲「My Universe」のミュージック・ビデオの撮影舞台裏を捉えた映像が公開された。

 約12分半の映像の中で、メンバーのRMは巨大なグリーン・スクリーンの前に立ち、「MVのコンセプトは音楽のない世界で、それにBTSとコールドプレイが抵抗するという内容です」と話している。JINは、「すべてCGIで編集されます。私たちは反乱グループのような衣装を着ています」と付け加えている。さらには、JIMINが「それぞれの惑星があります。宇宙人もいますし、私たちの惑星もあります。でも音楽が禁じられているんです。そんな中で、それぞれの惑星から“My Universe”を歌うんです。抵抗をはねのけて、私たちの歌を歌うんです」と説明。

 「My Universe」は、コールドプレイの最新アルバム『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』より2ndシングルとしてリリースされた。BTSとのコラボ「My Universe」は、コールドプレイにグループ初のHot 100首位に輝いた2008年の「Viva La Vida(美しき生命)」以来となる全米1位をもたらした。

BTS、コールドプレイとのコラボ曲「My Universe」のMV舞台裏映像公開


 メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドとカーク・ハメットが、5月25日に開催されたMLBサンフランシスコ・ジャイアンツのホームゲームでアメリカ国歌を演奏した。

 国歌パフォーマンスの最後にはジェイムズがメタリカの代表曲「マスター・オブ・パペッツ」の一部を演奏する場面もあった。二人はジャイアンツのユニフォームを着用し、使用した機材には「各チームのホームがある都市の個性を表現する」という趣旨でMLBが2021年から展開している“シティ・コネクト”シリーズのデザインが施されていた。メタリカの場合、ジャイアンツの“G”とサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジのデザインがギターとアンプに描かれていた。

 メタリカは、ジャイアンツとともに2013年からバンドをテーマとしたイベント“メタリカ・ナイト”を開催していて、メンバーは始球式やスタメン発表、そして通算8回の国歌演奏を行ってきた。

メタリカ、MLBジャイアンツ主催の“メタリカ・ナイト”で米国国歌を演奏


 ドージャ・キャットが米『エル』誌のカバー・ストーリーの中で、次のアルバムの方向性について語った。

 ドージャは、2021年にリリースしたアルバム『プラネット・ハー』に続く作品で、自身のルーツであるラップに重点を置くと特集記事で明かした。扁桃腺の手術のために夏のフェスティバル出演やザ・ウィークエンドのツアーのオープニングをキャンセルせざるを得なくなる前に行われた同誌のインタビューで、彼女は「リハーサルとツアーのため、まだ(制作を)始めていません。忙しいですが、じきにできます」と述べた。

 さらに、「曲など色々送ってもらっているのですが……ああ、みなさんに伝えられたらいいのに!友達たちから送られてきたものには、本当にクールなものもあります。みんなビートに取り掛かっていて、彼らに私の反応を伝えて、目指しているものを理解してもらっているので、とてもワクワクしています」と続けた。

ドージャ・キャット、次のアルバムはほぼラップになると予告


 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ジャック・ハーロウの「ファースト・クラス」が通算3週目の首位を獲得した。No.1デビューを飾った4月23日付から先週4週ぶりに返り咲いた「ファースト・クラス」は、今週もエアプレイとセールスが上昇したことで首位獲得週を通算3週目に更新。R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでは、初登場から5週連続で1位をキープした。

 また、ケンドリック・ラマーの新作 『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』から、ミュージック・ビデオが公開された「N95」が今週3位に初登場。アルバムからは、5位に「Die Hard with ブラスト&アマンダ・ライファー」、7位に「Silent Hill with コダック・ブラック」、8位には「United in Grief」がそれぞれデビューし、TOP10に初登場曲4タイトルを送り込んだ。
 
 同じアーティストの曲がTOP10に4曲以上初登場したのは史上8回目だが、先々週にフューチャー、そして先週はバッド・バニーが同4曲を初登場させていて、今月だけで3回(3週連続)も達成するというレアなチャート・アクションが続いている。

【米ビルボード・ソング・チャート】ジャック・ハーロウ通算3週目の首位、ケンドリック・ラマーTOP10に4曲送り込む


 そして、アルバムチャートでは、ケンドリック・ラマーによる約5年ぶりの新作 『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』が今年最大のアルバム・ユニットを記録して1位に初登場した。同作は、2017年の年間アルバム・チャートを制した『ダム.』(4週1位)から約5年ぶり、5枚目のスタジオ・アルバムで、首位獲得はコンピレーション・アルバムとしてリリースした『アンタイトルド・アンマスタード』(2016年)を含む4作目、TOP10には通算5作目のランクインを果たした。

 本作は、Disc 1(Big Steppers)に9曲、Disc 2(Mr. Morale)に9曲をそれぞれテーマ別に収録した全18曲、2枚組の構成で、アルバムの発売までにリリースした正式なシングルはなく、発売直後に「N95」のミュージック・ビデオが公開された。なお、発売直前の5月8日にリリースしたシングル「The Heart Part 5」も話題となり、アルバムの注目を集めるきっかけとなったが、本作への収録は見送られている。

 ほかには、今週4位に韓国のボーイズ・グループ=TOMORROW X TOGETHERの『minisode 2: Thursday's Child』が初登場。これまでの最高位は昨年の6月19日付で『The Chaos Chapter: FREEZE』が記録した5位だったが、本作で最高位更新と2作目のTOP10入りを果たした。

【米ビルボード・アルバム・チャート】ケンドリック・ラマー堂々の初登場1位、TOMORROW X TOGETHERが自己最高4位

 

その他今週の注目ニュース
カミラ・カベロ、「バン・バン」の新パフォーマンス映像で“喜び、始動、自由”を表現
エアロスミス、スティーヴン・タイラーの治療施設入所を発表&常設公演を一部キャンセル
ビリー・アイリッシュ/コールドプレイ/ショーン・メンデスら、貧困と気候変動の改善を求める公開書簡を発表
ハリー・スタイルズ、最新AL『ハリーズ・ハウス』発売記念ライブで全曲再現「本当にありがとう」
オリヴィア・ロドリゴ、デビュー作『サワー』の1周年に改めて感謝を語る

関連記事

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <ライブレポート>SixTONES 全身全霊、最高級の“バイブス”をぶつけ合った4大ドームツアー【VVS】ファイナル公演

  2. 2

    ミセス大森元貴×多部未華子が初共演、「青と夏」アコースティックver.も初公開の「淡麗グリーンラベル」新CM

  3. 3

    BE:FIRSTが【JAPAN JAM 2024】に登場、初となる「Shining One」バンド編成パフォーマンスも

  4. 4

    平野紫耀、2年ぶり出演「ムヒシリーズ」新TVCMが放映開始&メイキング映像も公開

  5. 5

    【ビルボード】SixTONES『音色』がハーフミリオン達成でシングル・セールス首位

HOT IMAGES

注目の画像