2022/05/24 16:20
YouTubeで最も登録者数が多い音楽アーティストであるBLACKPINKが、2022年5月23日に公開された米ローリング・ストーン誌のカバー・ストーリーに登場し、今年中に発売されるという、2020年のスマッシュ・ヒット『THE ALBUM』の続編となるニュー・アルバムの制作プロセスや、現在の心境などについて語っている。
米ローリング・ストーンのライターは、現在韓国で新譜の制作に取り組んでいるジェニー、ジス、リサ、ロゼの4人に会うためにソウルを訪れ“エレベーターの小さなスクリーンから高層ビルのビルボードまで、どこでも彼女たちを見かける”というこの都市で彼女たちの現在を取材した。最大の収穫は、BLINKSが想像しているよりもはるかに大きな割合で彼女たちが創作活動に関与しているという事実だろう。
リード・ボーカルのジス(27歳)は、グループのマネージメント会社であるYGエンターテインメントの本社から20マイル(約32km)も離れていないところで育った。そんな彼女は、「私たちは完成した楽曲を受け取るだけではありません。ブロックを組み立てて、あれやこれやと感情を加え、フィードバックを交換しながら最初から関わっているんです。この創作過程で、自分たちの音楽に誇りを持てるんです。もし出来上がった楽曲を受け取るだけだったら機械的な感じがしてしまいます。プロセスの方に愛着が湧くんです。“歌詞にこれを足したらどう?”とか、“振り付けにこの動きを入れたらどう?”とか言いながら作っているからです」と述べている。
多言語を操るラッパーであるリサ(25歳)は、グループのメイン・プロデューサーであるパク・テディが、スタジオでいかに毅然とした厳格な管理者であるかを説明している。「オッパはBLACKPINKの全てを監督しています」と、彼女は43歳のプロデューサーを年上の男性に対する韓国語の敬称で呼びながら言う。「彼は私たちのことをとてもよく理解しています。私たちをすごく頑張らせます。“もう一回、もう一回、もう一回”って言うんです」と彼女は明かしている。
この記事ではまた、彼女たちがスターになるまでの長く厳しい道のりも描かれている。YGエンターテインメントが、彼女たちの先輩であるBIG BANGや2NE1といった世界的スターを輩出してきた背景にある、K-POPでは当たり前のトレーニング期間に始まり、過酷なオーディション、声出し、ボーカルとダンスのレッスン、振り付けの練習、審査員の前でのパフォーマンス、延々と続くリハーサルなどのプロセスだ。
国内外で高い人気を誇る彼女たちだが、ラッパーのジェニー(26歳)によると、大抵の場合は同年代の誰もがすることを望んでいるのだという。「私たちは誰よりも普通の女の子でありたいと思っています。もちろん、私たちがどんな影響を与えられるかについて話すこともあります。でも私たちが実際に好きなのは、猫や犬、おいしい食べ物、きれいな場所の話をすることなんです」と彼女は語っている。
そんなありふれた日常を望む一方で、彼女たちは世界のオーディエンスに向けて、“ヒップホップ”の定義をアップデートすることにも興味があるようだ。昨年パクが書いたソロ・シングル「LALISA」でソロ活動に挑戦したリサは、「ヒップホップは私の一部です」と言う。「LALISA」は、ヒップホップとEDMのグルーヴをタイの伝統楽器と融合させた楽曲だ。
ラッパーのジェニーも、「ヒップホップとはラップだけではないと思うんです。例えばリアーナは何でもヒップホップにできますよね。ヒップホップとは人によって意味が違うんです」と付け加えている。「私にとっては、クールな精神、つまりバイブス、スワッグ、どんな言葉でもいいです。BLACKPINKのヒップホップは、世界がまだ見たことがないものだと思います。育ちが異なる20代の女の子4人が、韓国語と英語を使いながらヒップホップをベースにしたポップ・ミュージックを紡いでいるんです。アメリカで“リアルなヒップホップ”をやっているカッコいいラッパーが私たちを見たら、ちょっとお子様がやっているように見えるかもしれませんね。私たちのヒップホップは反抗的なものではありませんが、とてもクールなことをやっています。どんなヒップホップかって?分かりません!ただクールなんです!」と彼女は述べている。
BLACKPINKの新たなフェーズの準備に精力的に取り組む一方で、20代半ばの彼女たちは、20年後のステージを想像しながら前を向いている。リサは、「BLACKPINKは、少なくともあと10年は続くんじゃないでしょうか?その頃には私たちは40歳近くになっています。いつか私たちも結婚したりするでしょう。でもスパイス・ガールズが再結成コンサートをしたのを見ると、私たちもいつかできるんじゃないかと思うんです。私たちもいつかそんなふうになれるんでしょうか?そのとき私は今と同じように踊れるんでしょうか?」と思いを馳せている。
ジェニーは、たとえ70歳になってまったく違う人生を歩むことになっても、“私はBLACKPINKであると感じるでしょう”と述べ、「陳腐に聞こえるかもしれませんが、私の心の中でBLACKPINKが終わることはないと思います。自分の家族の一部なんです。家族を否定することはできません」と語っている。
.@BLACKPINK is Rolling Stone's June cover star. #BLACKPINKxRollingStone
— Rolling Stone (@RollingStone) May 23, 2022
The world's biggest girl group give their most revealing interview yet about how they make music, deal with the demands of stardom, became family, and more.
Story/Photos: https://t.co/OofKoWn07a pic.twitter.com/89S9cESPQc
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