2022/05/15 12:00
エルヴィス・プレスリーの未だ明かされていなかった物語を『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化した『エルヴィス』の公開を前に、出演キャストらがシンガーの魅力を語った。
「カモン!カモン!」のフレーズと共に、聴く者のテンションを上げるエルヴィスの人気曲「おしゃべりはやめて(A Little Less Conversation)」は、70年代にリリースされた楽曲だが、2000年以降もジャンキーXLによるカヴァーや、缶コーヒー、そしてビールのTV-CMで起用され、今もなお根強い人気を誇っている。当時からのエルヴィスのファンはもとより、20代の若者にまで影響を与えるエルヴィスの影響力には脱帽するが、なぜ彼の楽曲は幅広い世代の心を捉えるのだろうか。
本作でエルヴィスの妻プリシラ・プレスリーを演じたオリヴィア・デヨングは「エルヴィスは本当に素晴らしいミュージシャンだと思います。彼の楽曲は時代を超える。今、私たちが聞いている多くの音楽には、そういうものの多くが欠けていると思います。願わくは、エルヴィスがまた新しい世代を再びインスパイアしてくれるといいなと思っています。」と、時代を超越した魅力があると語る。
「おしゃべりはやめて」のほかに、「監獄ロック」や「ハウンド・ドッグ」など、エルヴィスは多くのヒット曲を世に送り出した。18曲のビルボードNo.1シングルを誇り、今までに売り上げたレコード枚数は推定30億枚とも言われ、その影響力は計り知れない。
オリヴィアの両親もやはりエルヴィスにハマっていたようで、「私の両親はエルヴィスの全てのCDやレコードを持っていました。それは家族で毎週聞くミックスの一部でした。『ブルー・ムーン』や『ボサ・ノヴァ・ベイビー』など、すべてがそこにはありました。それはまるで子守唄のようでした。」と幼少期の思い出を振り返った。
本作でエルヴィス・プレスリーを演じたオースティン・バトラーは、キング・オブ・ロックンロールというあまりにも偉大過ぎるスターを演じる重圧は相当だったようで、「彼の存在は大きく、時代のアイコンといっても過言ではありません。撮影中は自分の責任の重さを感じる日々が多くありました。エルヴィスと彼の人生に対して、そして彼の家族や、世界中のファンに対してね。この撮影を始めた時、私はお父さんの大きすぎるスーツを着ている子供のような気持ちでした。袖は長いし、靴も大きい。『僕にはできない!』と最初は思っていました。」と、たとえ話を交えながらその胸の内を語っている。
エルヴィスの才能を見出した破天荒なマネージャーを演じるのは過去に2度の【アカデミー賞】を受賞したトム・ハンクス。圧倒的なライブ・パフォーマンスを体感できる『エルヴィス』は、7月1日より日本公開する。
◎公開情報
『エルヴィス』
2022年7月1日(金)より、全国公開
監督:バズ・ラーマン
出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング
配給:ワーナー・ブラザース映画
AUSTIN BUTLER as Elvis in Warner Bros. Pictures' drama “ELVIS,” a Warner Bros. Pictures release.
Photo by Hugh Stewart
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