2022/04/28 17:30
ハリー・スタイルズが、2022年4月26日に公開された米誌ベター・ホームズ&ガーデンズとのカバー・ストーリーで、5月20日に発売予定の3rdソロ・アルバム『ハリーズ・ハウス』について語った。
このインタビューで彼は、“ホーム(帰れる場所)”が新作のテーマで、収録曲には“庭に座って”、“メープル・シロップ、コーヒー、二人分のパンケーキ”などの心地よい歌詞が含まれており、全ては「ホームという感覚は家から得られるものではない」という彼の認識と関係していると明かした。「もっと内面的なことだってことに、ちょっと立ち止まったときに気づくんですね」と彼は語っている。
“断トツで最も親密な”アルバムと彼が言う『ハリーズ・ハウス』は、パンデミック中に自主隔離生活を送っている間に受けた啓示に一部インスパイアされており、そのうちの一つは、プライバシーを奪われたワン・ダイレクション(1D)時代が彼の精神に与えた結果と折り合いをつけることだった。
彼は、「ロックダウンの最中に、グループにいた時に起こった多くのことを自分の中で整理し始めたんです」と語り始め、「長い間、自分のものだと感じられるのが、自分の性生活だけだったんです」と続けた。ボーイズ・グループのメンバーだった彼に対し、一部のインタビュアーやファン、そして業界関係者は彼の私生活に関して何を詮索しても構わないと考えていたと彼は話した。「僕は(自分の性生活について)とても恥ずかしく思っていたんですよね。セックスをしていることを知られている、ましてやその相手が誰であるかを知られていることを恥ずかしく思っていました。当時はまだ、暴露記事のようなこともありましたし。信頼できる人を見極めるのはストレスでした。でも、“なんで恥ずかしいと思うんだろう?26歳で独身の男なんだから、セックスくらいするよ”と思えるようになりました」と彼は語っている。
彼の性生活に向けられていた世間の固執は、やがて彼のセクシュアリティに対する固執へと変化していった。彼がまだ1Dに在籍していた頃、一部の熱狂的なファンが、彼とメンバーのルイ・トムリンソンが密かにカップルなのではないかと疑い始めたのが始まりだ。何年経っても、ハリーが女性用の服や宝石、マニキュアを身につけていることの意味や、ライブでプライド・フラッグを掲げることへのこだわりなど、彼の恋愛対象に関する憶測は止まらない。
そんな彼はこの点について、「自分の友達には本当にオープンにしていますが、それは僕の個人的な経験であって、僕のものなんです。僕たち皆が向かうべき方向、それは全ての人を受け入れてよりオープンにすることであって、(セクシュアリティなどは)重要なことではなく、何もかもにレッテルを貼る必要もなく、どのボックスにチェックを入れるかを明確にする必要がないということですよね」と話している。
世間の厳しい目が自身に与えた影響から彼が立ち直ろうとしているのと時期を同じくして、世間も彼がわずらわされていた侵略的な推測報道文化に加担するのをやめようとしていると彼は感じている。「振り返ると……特に今はブリトニー・スピアーズのドキュメンタリーのような色々なドキュメンタリーがありますけれど、(芸能人が、)特に女性たちがどれほどそういう方法で、そのシステムによって酷使されてきたかを目の当たりにします。5年も経っていない記事を思い起こしても、“こんなことが書かれていたなんて信じられない”ってなりますよね」と、彼は業界全体の進歩を指摘している。
彼はまた、「ようやく僕は、このアルバムが商業的に成功しなくても自分の人生が終わったとは感じないと思います。僕はただ、正しいと思えて、プロセス的に楽しくて、自分が長い間誇れて、友達が誇れて、家族が誇れて、いつか自分の子どもたちが誇れるものを作りたいだけなんです」と語っている。
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