2022/04/01
今年2月に古巣である<デス・ロウ・レコード>を購入したスヌープ・ドッグが、新たなスタートを切った同レーベルの記念すべき初リリースが、「Nuthin' But A 'G' Thang」のNFTになることを示唆した。
この新情報は、2022年3月31日に配信されたYouTube Liveのディスカッションで明らかになった。BUX Cryptoが主催したこの25分間の鼎談には、スヌープと、友人でコラボレーターのアイス・キューブ、そして2016年からスヌープと知り合いだという<デス・ロウ>の新人アーティストであるオクトーバー・ロンドンが参加した。
新生<デス・ロウ>の将来のラインナップに関する計画を明らかにした後、スヌープは、「来月に“Nuthin' But A 'G' Thang"を売るかもしれない」と述べた。彼をフィーチャーしたこの楽曲は、ドクター・ドレーの1992年のソロ・デビュー・アルバム『クロニック』からのリード・シングルで、1993年に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で2位を獲得した。米ビルボードは、<デス・ロウ>の新作が全てNFTになることを確認しており、「Nuthin' But A 'G' Thang」がその最初のリリースとなるようだ。
スヌープが2月に<デス・ロウ>を買収し、それを“NFTレーベル”にすると(より正確にはブロックチェーン上の最初のレーベルにすると)約束したあと、いくつかの同レーベルの主要アルバム(ドレーの『クロニック』や、7xプラチナを達成したスヌープの1993年のデビュー・アルバム『ドギースタイル』など)がストリーミング・サービスから消えていることにファンが気づいた。「Nuthin' But A 'G' Thang」のリリースは、新生レーベルが今後どのように運営するのかを示すはずだ。
3月31日に新生<デス・ロウ>の新人アーティストついての計画を聞かれたスヌープは、「<デス・ロウ・レコード>は、NFTレーベルとなる最初のメジャー・レーベルだ。人々が実際に所有し取引できるようなコンテンツを作る。先月、ミックステープをドロップしたんだけど、それはコミュニケーション、コミュニティーへの参加、そして基盤やプラットフォームを持たない多くのアーティストとの関わりという点で、我々にとって素晴らしい結果をもたらした」と述べた。
彼はさらに、「そして、このコミュニティーが素晴らしい音楽を切実に必要としていることが分かったし、それを実現するつもりだ。素晴らしい音楽と素晴らしいアーティストを提供するつもりだ。つまるところ<デス・ロウ>とはそういうもので、これを拡大し、新しい領域に持っていこうとしているんだ」と付け加えた。
スヌープはまた、<Gala Music>が、“<デス・ロウ>がメタヴァースに存在する唯一の場所”になると認めた。彼は、「<デス・ロウ>の基礎だったこれらの名曲や名盤のいくつかを購入し、取引する機会を人々に与えることを計画していて、その趣旨に沿って新作も入手できるようにする」と語った。<Gala Music>の担当者によると、同社は報酬、NFT、Web3を通じて、“アーティスト、ファン、コレクターを高揚させる、音楽の分散型世界を構築する”ことを目指している。
アイス・キューブも、「クリエイターとしてここは夢のような空間だ」と述べ、<デス・ロウ>のアーティストには“直接ファンに会いに行ける”という利点があり、“ファンと直接関係を築くことは常にベストな方法だ”と語った。
スヌープは先月、Blackstoneが支配するMNRK Music Group(旧eOne Music)から<デス・ロウ・レコード>を買い取った。
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