2022/03/22 10:30
グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が3週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
チャートに初登場してから59週(約1年9か月)を経て3月12日付で1位に到達し、今週で3週目を迎えたグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」。ランクイン総週は61週に更新され、ポスト・マローンの「サークルズ」と並ぶ歴代5番目のロングラン記録を達成した。
Hot 100の集計が始まった1958年8月以降、1位を獲得したタイトルが60週を超えたのは以下の7曲のみ。
90週 ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」(2019~21年)
68週 LMFAO「パーティー・ロック・アンセムfeat.ローレン・ベネット&グーンロック」(2011~12年)
65週 アデル「ローリング・イン・ザ・ディープ」(2010~12年)
63週 ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデ「セイヴ・ユア・ティアーズ」(2020~22年)
61週 グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」(2021~22年)
61週 ポスト・マローン「サークルズ」(2019~20年)
60週 ロス・デル・リオ「恋のマカレナ(ベイサイド・ボーイズ・リミックス)」(1995~97年) 」
61週目に更新した今週の時点で1位にランクインしている「ヒート・ウェイヴス」は、2か月以内に2位の「パーティー・ロック・アンセム」を上回る可能性が高い。
Hot 100の他、エアプレイ・チャートで2週目(6,730万回 / 2%増加)、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは、それぞれ26週目に首位獲得週を更新。ストリーミング・ソング・チャートでは3位から4位に順位を下げたが、再生数は前週から若干数増加の1,520万回に上昇している。
続いて2位には、ジャスティン・ビーバー&ザ・キッド・ラロイの「ステイ」が先週の5位から再浮上。週間6,450万回を記録して、エアプレイ・チャートでも同2位をキープした。ストリーミング・チャートでは8位から13位に下降したが、デジタル・ソング・セールス・チャートでは、前週から21%増加の1,800を売り上げて46位にリエントリーを果たしている。
「ステイ」は、3位に初登場した2021年7月24日付から今週までの約8か月間TOP10にランクインし続けていて、通算記録を36週目に更新している。歴代トップは2019年から20年にかけて38週を記録したポスト・マローンの「サークルズ」だが、おそらく「ステイ」がその記録を塗り替えるだろう。
先週3位に最高位を更新したコダック・ブラックの「スーパー・グレムリン」は、今週も同位をキープ。 R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでは、それぞれ9週目の首位を獲得した。同じく4位をキープしたゲイルの「abcdefu」は、以前2週を記録したポップ・エアプレイ・チャートに続き、今週アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで首位を獲得している。
先週2位にランクインしていた「秘密のブルーノ」は、今週5位までランクダウンしたが、ストリーミング・チャートでは11週目の首位をキープした(2,220万回 / 11%減少)。一方、同曲が収録されている『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックは、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”でリル・ダークの新作『7220』に首位の座を受け渡し、通算10週目の首位獲得を逃がしている。
6位は、先週の7位からジャスティン・ビーバーの「ゴースト」が上昇し、6位にランクインしていたアデルの「イージー・オン・ミー」は7位に順位を入れ替えた。
続いて8位には、先週12位にランクインしていたイマジン・ドラゴンズとJ.I.Dのコラボレーション・シングル「エネミー」がランクイン。イマジン・ドラゴンズは、「レディオアクティヴ」(2013年 / 3位)、「デーモンズ」(2013年 /6位)、「ビリーヴァー」(2017年 / 4位)、「サンダー」(2017年 / 4位)に続く5曲目、J.I.Dは初のTOP10入りを果たしている。
「エネミー」は、人気オンライン・ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』初のアニメ・シリーズ『アーケイン』のメイン・テーマ曲で、Netflixで日本時間11月7日より配信が開始されてから同月にTVソング・チャートで1位を獲得し、約4か月を経て今週TOP10入りを果たした。
エアプレイ・チャートでも、週間4,200万回(17%増加)を記録して14位から10位にTOP10入りを果たし、その週最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを5週連続で獲得した。エアプレイ・チャートでのTOP10入りは、イマジン・ドラゴンズにとって「ナチュラル」(2018年)以来約4年ぶり、7曲目のランクインで、J.I.Dは初のタイトルとなる。また、6週目でTOP10入りした「サンダー」を上回る5週目の最速ランクインという記録も達成した。
ジャンル別のエアプレイ・チャートでは、オルタナティブ・エアプレイ・チャートで7週目の首位を獲得。アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートでは10位から9位に順位を上げ、ポップ・エアプレイ・チャートでは10位をキープした。オルタナティブ・エアプレイ・チャートでの首位獲得は、イマジン・ドラゴンズにとって7曲目の快挙。
また、セールス・チャートでも4,000(3%増加)を売り上げ13位から10位にTOP10入りしていて、イマジン・ドラゴンズは11曲目、J.I.Dはこちらも初のタイトルを獲得している。
なお、「エネミー」は今週のロック&オルタナティブ・ソング・チャートで3位にランクインしているが、同チャート首位をキープしているグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」、2位にランクインしているゲイルの「abcdefu」のTOP3がHot 100のTOP10にもランクインしたのは、2020年6月にチャートがリニューアルされて以降、初めてのこととなる。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは3月25日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
2位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
3位「スーパー・グレムリン」コダック・ブラック
4位「abcdefu」ゲイル
5位「秘密のブルーノ」カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャスト
6位「ゴースト」ジャスティン・ビーバー
7位「イージー・オン・ミー」アデル
8位「エネミー」イマジン・ドラゴンズ&J.I.D
9位「ザッツ・ワット・アイ・ウォント」リル・ナズ・X
10位「バッド・ハビッツ」エド・シーラン
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