2022/02/21 17:00
アクアによる1997年のヒット曲「愛しのバービー・ガール」のミュージック・ビデオのYouTube再生数が10億回を突破した。
ピンクとプラスチックで埋め尽くされている「愛しのバービー・ガール」のMVでは、リード・シンガーのリーナが、乗馬をテーマにしたマテルの人形を忠実に再現したものなど、バービー風のさまざまな衣装を身にまとい、ローラースケートをしたり、泳いだり、髪をセットしたり、メンバーとオープンカーに乗ったりしている。
「愛しのバービー・ガール」のMVは、楽曲がヒットしてから13年後の2010年8月にYouTubeで公開された。デンマークのダンス・ポップ・グループだったアクアにとって最も有名で、最も物議を醸した楽曲となった「愛しのバービー・ガール」は、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”では16週チャート・インし、7位が最高位だった。
バービー人形を茶化したことで世界的に注目されたこの楽曲だが、“私の髪を梳くことができるし、どこでだって服を脱がせられるのよ”や、“空想世界の尻軽金髪女”などの歌詞を問題視したバービー人形の製造元であるマテルが、このメッセージを承認したと消費者に誤解を与えかねないとして、アクアの所属レーベルであるMCAレコードを2000年に訴えた。
レコード会社側は、楽曲の内容は“社会的なメッセージ”であり、楽曲が収録されているアルバム『アクエリアム』には「愛しのバービー・ガール」がメーカーには承認されていないと免責情報を入れていたことを指摘し、名誉毀損で反訴を提起した。2002年に控訴裁判所は、この楽曲がパロディとして保護されていると判断したものの、MCAの名誉毀損訴訟を退け、「両当事者は冷静になることをお勧めします」と結論づけた。
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