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2022/02/12

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』にはオリジナル楽曲がてんこ盛り、監督が明かす楽曲秘話

 『ゴーストバスターズ』シリーズ最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の監督を務めたジェイソン・ライトマンが、1984年公開の1作目のオリジナル楽曲を本作で忠実に再現していることを明らかにした。

 監督は「本作では、1作目のオリジナルにこだわりました。オリジナルのレシピで映画を作りたかったのです。我々の目標は、1作目のオリジナル楽曲をすべて使用すること。だって、ジョン・ウィリアムズなしの『スター・ウォーズ』は考えられないでしょう?」と映画史に燦然と輝く名曲を引き合いに出しながら、『ゴーストバスターズ』の楽曲再現へのこだわりを語った。

 数ある映画の中でも、『ゴーストバスターズ』シリーズほど劇中の音楽が耳に残る作品もないだろう。レイ・パーカーJrが歌う主題歌をはじめ、シーンごとに時にスピリチュアルに、そして時にユーモラスに奏でられる楽曲が、異端児扱いされた科学者たちの人生逆転劇を極上のエンターテインメントに昇華させている。あの胸躍る楽曲の数々をスクリーンで堪能できるだけでも、本作を観に劇場に足を運ぶ価値が十分にあるだろう。

 『ゴーストバスターズ』の楽曲を生み出したのは、【アカデミー賞】や【ゴールデングローブ賞】の常連で、『モダン・ミリー』(1968)でオスカーを受賞した作曲家の故エルマー・バーンスタイン。エルマーは『十戒』(1958)や『荒野の七人』(1961)、『大脱走』(1963)など、映画史に名を刻む数々の名作の楽曲を手掛けたハリウッドの名匠だ。

 ライトマン監督はエルマーが生み出したオリジナルのサウンドに心酔しているようで、「エルマーはクラシック音楽とジャズを混ぜ合わせることができる、まさに天才です。1作目のあの音楽を聴けば、彼の凄さが理解できます」「1作目でエルマーが使用した、ゴーストを連想させる“オンド・マルトノ”という20世紀初頭の最初期の電動ピアノまで、実際に探し出して使用しています」と、オリジナルへの深いこだわりを明かした。

 実はエルマーは、ジェイソン・ライトマンの父でゴーストバスターズの1作目と2作目を手掛けたアイヴァン・ライトマン監督と繋がりが深い人物で、アイヴァンが製作を務めたヒットコメディ『アニマル・ハウス』(1979)や、同じく製作を務め、ビル・マーレイとハロルド・ライミスが共演した『パラダイス・アーミー』(1982)の音楽も担当。かつてアイヴァンがエルマーにほれ込んだように、今度はその息子ジェイソンがエルマーの楽曲に魅了されている。ライトマン親子がとり憑かれた(?)エルマーの音楽に身をゆだねてみては?


◎公開情報
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
全国公開中
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:マッケナ・グレイス、ポール・ラッド、フィン・ウルフハード、キャリー・クーン、ローガン・キム、セレステ・オコナーほか

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