2022/02/08
ディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックから、カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャストによる「秘密のブルーノ」が2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
「秘密のブルーノ」の主要ポイントは今週も上昇率が良く、ストリーミングが3,760万回(8%増加)、セールスが13,600(10%増加)、エアプレイが360万回(132%増加)にそれぞれ増加。ストリーミング・ソング・チャートでは5週目の首位をキープ、デジタル・ソング・セールス・チャートでは今週最も伸びた曲に贈られるSales Gainerを獲得して、3位から2位に浮上した。セールスの上昇には、iTunes Storeでの値引き効果が反映している。
総合のエアプレイ・チャートにはまだランクインしていないが、今週は限定的にエアプレイされた局での回数が急増して、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで33位、ポップ・エアプレイ・チャートで38位にそれぞれ初のランクインを果たしている。
ディズニー・アニメーション映画の楽曲が1位を獲得するのは、映画『アラジン』よりピーボ・ブライソン&レジーナ・ベルの「ホール・ニュー・ワールド」(1993年3月6日)以来29年ぶりで、2週以上を記録したのは「秘密のブルーノ」が史上初のタイトル。また、上記のキャスト陣、ソングライターのリン=マニュエル・ミランダにとっていずれも初のNo.1タイトルで、発売元のウォルト・ディズニー・レコーズからリリースした楽曲としても「秘密のブルーノ」が初めて首位を獲得した楽曲となる(「ホール・ニュー・ワールド」はコロムビア・レコードよりリリースされた)。
映画サウンドトラックからの楽曲が2週以上首位を獲得したのは、2015年4月から7月にかけて通算12週を記録した、映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』よりウィズ・カリファの「シー・ユー・アゲインfeat.チャーリー・プース」以来約7年ぶりで、その間には映画『トロールズ』からジャスティン・ティンバーレイクの「キャント・ストップ・ザ・フィーリング」(2016年5月28日)、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』からポスト・マローンの「サンフラワーfeat.スウェイ・リー」(2019年1月19日)、映画『アリー/スター誕生』からレディー・ガガ&ブラッドリー・クーパーの「シャロウ」(2019年3月9日)の3曲が首位を獲得しているが、いずれも1週にとどまっている。
「秘密のブルーノ」の大ヒットもあり、『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックは、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で3週連続、通算4週目の首位を獲得した。サウンドトラックとその楽曲がソング(Hot 100)、アルバム(Billboard 200)の両チャートを制したのは、前述の『アリー/スター誕生』と「シャロウ」以来約3年ぶりで、2週を超えたのは、エミネムの『8マイル』(Billboard 200)と「ルーズ・ユアセルフ」(Hot 100)が制覇した2003年1月11日から18日付チャート以来、約19年ぶりの快挙となる。その前には、1998年2月28日から3月7日付チャートで『タイタニック』(Billboard 200)のサウンドトラックと、セリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」(Hot 100)が同2週を達成した。
『ミラベルと魔法だらけの家』からは、カルロス・ビべスの「愛するコロンビア」が今週100位に初登場していて、本作から以下に続く8曲目のランクインを果たした。ジェシカ・ダロウの「増していくプレッシャー」は、先週の9位から8位に最高位を更新している。
「秘密のブルーノ」
「増していくプレッシャー」
「ふしぎなマドリガル家」
「本当のわたし」
「2匹のオルギータス」
「奇跡を夢みて」
「奇跡はここに」
「愛するコロンビア」
昨年末から通算10週のNo.1をマークしたアデルの「イージー・オン・ミー」は、先週に続き2位をキープ。前週から7%減少したが、週間8,830万回を記録してエアプレイ・チャートでは11週目の首位を獲得し、「ハロー」(2015年から16年)と同率の自己最長記録を達成した。週間ストリーミングは1,310万回(7%)、セールスは4,300(19%)にそれぞれ減少している。
以下、 グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が3位、ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」が4位、コダック・ブラックの「スーパー・グレムリン」が5位に、TOP5は先週と同じタイトルがランクインした。4位の「ステイ」は、今週で初登場からのTOP10のランクイン総週を30週目に更新し、史上5曲目の快挙を達成。TOP10初登場からの連続記録としては、ポスト・マローンの「サークルズ」が記録した38週が最長となっている。
続いて6位は、先週の8位からゲイルの「abcdefu」が上昇し、自己最高位を更新した。ラジオの上昇率が良く、前週から23%増加の4,570万回を記録して、エアプレイ・チャートでも12位から10位に初のTOP10入りを果たし、2週連続でAirplay Gainerを獲得した。
エド・シーランの「シヴァーズ」は先週の6位から7位に、前述の「増していくプレッシャー」を挟み、ガンナ&フューチャーの「Pushin P feat.ヤング・サグ」も7位から9位にダウンした。10位には、先週の11位からドージャ・キャットの「ニード・トゥ・ノウ」が再TOP10入りを果たしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月11日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「秘密のブルーノ」カロリーナ・ガイタン、マウロ・カスティーリョ、アダーサ、レンジー・フェリズ、ダイアン・ゲレーロ、ステファニー・ベアトリス、エンカント・キャスト
2位「イージー・オン・ミー」アデル
3位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
4位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
5位「スーパー・グレムリン」コダック・ブラック
6位「abcdefu」ゲイル
7位「シヴァーズ」エド・シーラン
8位「増していくプレッシャー」ジェシカ・ダロウ
9位「Pushin P」ガンナ&フューチャーfeat.ヤング・サグ
10位「ニード・トゥ・ノウ」ドージャ・キャット
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