Billboard JAPAN


NEWS

2022/01/31

【米ビルボード・アルバム・チャート】『ミラベルと魔法だらけの家』サントラ3週目の首位、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインが2位に続く

 『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックが3週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週1位に返り咲いた『ミラベルと魔法だらけの家』は、今週アルバム・ストリーミング(SEA)が11%増加の93,000(1億3,851万回)、トラックごとのユニット(TEA)が17%増加の3,000、アルバム・セールスが10%増加の19,000にそれぞれ上昇し、それらを総合した週間ユニットも前週から11%増加の115,000を記録して、通算3週目のNo.1を獲得した。

 過去10年間で映画のサウンドトラックが3週以上首位を獲得したのは、同ディズニー作品の『アナと雪の女王』(2014年 / 13週)、ケンドリック・ラマーによる『ブラックパンサー:ザ・アルバム』(2018年 / 3週)、レディー・ガガ&ブラッドリー・クーパーの『アリー/スター誕生』(2018~19年 / 4週)の3作のみで、『ミラベルと魔法だらけの家』はそれに続く4作目の快挙となる。

 続いて2位には、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの新ミックステープ『カラーズ』が初登場。同チャート1位を獲得した3枚目のスタジオ・アルバム『Sincerely, Kentrell』(2021年9月)からわずか4か月でのリリースで、わずか4年間で8作をTOP10に送り込むという大記録を打ち出した。

7位『アンティル・デス・コール・マイ・ネーム』(2018年)
1位『AI YoungBoy 2』(2019年)
1位『トップ』(2020年)
2位『Still Flexin, Still Steppin』(2020年)
1位『38 Baby 2』(2020年)
10位『Until I Return』(2020年)
1位『Sincerely, Kentrell』(2021年)
2位『カラーズ』(2022年)

 『カラーズ』の初動ユニットは79,000で、そのうちアルバム・ストリーミングが77,000とそのほとんどを占めた。週間ストリーミングは『ミラベルと魔法だらけの家』と僅差の1億1,856万回を記録している。

 先週2位だったガンナの『DS4Ever』は、前週から28%減少の69,000にユニット数を落とし3位に、3位に続いたザ・ウィークエンドの『ドーンFM』も、30%減少の43,000ユニットに落ち込み4位にそれぞれ順位を下げた。続いて5位は、3週連続でモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』がキープ。週間ユニットも前週とほぼ同率の41,000で安定している。

 『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』が初登場したのは1年前の2021年1月23日付チャートで、今週までTOP10に通算54週ランクインし続けている。カントリー・アルバムとしては、1997年から2000年までに通算53週を記録したシャナイア・トゥエインの『カム・オン・オーヴァー』を上回る、歴代2番目のロングランを更新。トップは、2008年から10年にかけて58週を記録したテイラー・スウィフトの『フィアレス』だが、『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』が年内にその記録を塗り替える可能性が高い。

 2000年以降にリリースされたカントリー・アルバムを含む全ジャンルのTOP10滞在記録トップは、通算84週を記録したアデルの『21』で、続いてテイラー・スウィフトの『1989』(59週)、前述の『フィアレス』(58週)が上位3組となる。男性アーティストとしては、53週で並んでいたエド・シーランの『÷(ディバイド)』(2017年から18年)を上回り、歴代トップに立った。

 『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』の大ヒットは、楽曲のクオリティ、モーガン・ウォレンの人気もさることながら、アルバム・ストリーミングに有利な30曲というトラック数の多さにある。本作は発売当初から30曲で構成されているが、ストリーミング対策を講じるため、発売後に新曲を追加したデラックス・エディションをリリースするアーティストも増えている。なお、今週1位の『ミラベルと魔法だらけの家』も全44曲の大ボリュームだが、そのほとんどはインストルメンタルであり、アルバム・ユニットのほとんどは「秘密のブルーノ」や「増していくプレッシャー」など、ボーカルが含まれる9曲で構成されている。

 先週4位にダウンしたアデルの『30』(39,000ユニット / 10%減少)は6位にダウンし、ドレイクの 『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(35,000ユニット / 2%増加)が8位から7位に、ザ・ウィークエンドのベスト盤『ザ・ハイライツ』(34,000ユニット / 1%減少)は7位から8位に順位を入れ替えた。

 今週9位に初登場したのは、昨年「ファンシー・ライク」で大ブレイクしたカントリー・シンガー、ウォーカー・ヘイズの新作『カントリー・スタッフ:ザ・アルバム』。初動ユニットは33,000で、そのうちアルバム・セールスが16,000、アルバム・ストリーミングが14,000(1,966万回)、トラックごとのユニットは2,000を記録した。「ファンシー・ライク」は、ソング・チャート“Hot 100”で最高3位、カントリー・ソング・チャートでは24週のNo.1をマークし、アルバム・ユニットにも大きく貢献している。

 本作は、その「ファンシー・ライク」を含む通算3枚目のスタジオ・アルバムで、2017年にリリースした2ndアルバム『ブーム』の最高37位を大きく上回る自己最高位更新と、初のTOP10入りを果たした。発売元であるMonument Recordsの作品としては、ザ・チックス(ディクシー・チックス)の『ホーム』(2003年)以来、約19年ぶりのTOP10アルバムとなる。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月4日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミラベルと魔法だらけの家』サウンドトラック
2位『カラーズ』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
3位『DS4Ever』ガンナ
4位『ドーンFM』ザ・ウィークエンド
5位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
6位『30』アデル
7位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
8位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
9位『カントリー・スタッフ:ザ・アルバム』ウォーカー・ヘイズ
10位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット

リン=マニュエル・ミランダ その他の画像・最新情報へ

関連商品

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    櫻坂46、躍進した2024年の集大成を魅せたグループ4周年ライブでZOZOマリン史上最大となる72,000人を動員

  2. 2

    JO1、ワールドツアー開催を発表「ここから世界に羽ばたいていきます」

  3. 3

    和楽器バンド、活休前最後のツアーが開幕 10年分の感謝をこめた渾身のステージ

  4. 4

    <インタビュー>YUTA(NCT) ミニアルバム『Depth』に込めたソロアーティストとしての挑戦――「たくさんの経験があったから今がある」

  5. 5

    【米ビルボード・アルバム・チャート】ATEEZ『GOLDEN HOUR : Part.2』首位、リンキン・パーク/JINがTOP5デビュー

HOT IMAGES

注目の画像